戦い方を変える必要はない」(柏・ネルシーニョ監督)というセリフも、決して強がりではないはずだ。
川崎Fは日本代表のため不在のFW・小林悠とともに、MF・中村憲剛をケガで欠いたのが響いた。それでも川崎Fは序盤から攻勢に出た。一方のG大阪は慌てず騒がず、川崎Fの攻撃をしのぐと遠藤保仁のパスをDF・米倉恒貴が決め、宇佐美貴志も3試合連続ゴールをマーク。後半に宇佐美と2トップを組むパトリックがハーフウェイからペナルティエリアまでドリブルで持ち込みそのままゴールし、勝負あり。ただ、川崎FもアディショナルタイムにコーナーキックからのヘディングをDF・田中裕介が決め、意地のアウェイゴールを獲得した。
前回大会覇者・柏は、FW・佐藤寿人-MF・高萩洋次郎の広島ホットラインにやられた。41分にGKとDFの間に高萩がピンポイントパスを送り、走り込んだ佐藤が左足でダイレクトで決めた。
50分にはCBとCBの間に落とす高萩のパスに佐藤がジャンプしながらループシュートをふわり。エースと背番号10の絶妙なコンビネーションを見せ付けた。佐藤はこれで『ナビスコ杯』通算26ゴール。中山雅史、ジュニーニョに並ぶ最多タイ記録となった。