ダンドン夫人(森公美子)も伴い挨拶に来るというジャンに、ジョルジュとアルバンは慌てるが…。
鹿賀と市村という、日本ミュージカル界の双璧ともいえる“夫婦”の息子役。多くの舞台作品で安定した実力と華やかなたたずまいを見せる相葉だが、今回はさすがに「日生劇場の舞台に立つのも初めてで、出演が決まった時は本当に僕でいいのかな?と正直思いました」と率直な心境を語る。過去の上演も記録映像で鑑賞済みだが「薄めでチラチラと見るようにしました」という。その理由は「素晴らしい俳優さんばかりですし、見たら話し方や歌い方に影響されてしまいそうで(笑)。でもせっかく僕を選んでいただいたのだから、歴代の方たちとはまた違う、自分なりのジャンを作れたらいいなと思います」と笑顔で話した。
とはいえ『PIPPIN』や『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』など、ブロードウェイ製ミュージカルには、メインキャストで出演済み。「でも僕は、特に“ブロードウェイミュージカルだから”とか意識したことはないんですよ。
作品の大小に関わらず、まず役として生きること、そしてカンパニーでの自分の役割をまっとうすることを第一に考えます。今回も光栄だという気持ちは保ちつつ、それには振り回されないでいたいですね」