ということ。「自分がそこをいかに掘り下げていけるのか。それが楽しみであり、またやりがいでもあります」と鈴木は意気込む。
また地下空港では、役者同士のゲームのような、ウォームアップから稽古が開始される。それについて鈴木は、「体を動かしているうちに、気持ちの部分もウォームアップされていく。そういう時間を伊藤さん含め、皆さんと共有していくことで、作品の土台までもつくっていけているような気がします」と話す。そして今回伊藤が最も大切にしているのも、「たくさん話し合う」ということ。「作家だけの視点ではなく、カンパニーの心を対話で照らし合わせながら、作品の基礎をしっかりとつくっていきたい」と本作への思いを新たにする。
さらに伊藤と鈴木は、「楽しい作品にしたい」と声を合わせる。「まずはお客さんに楽しんでもらえるものをつくること。さらにそこから、何か考えるきっかけになればいいなと思います」とは鈴木。そして伊藤は「重いテーマではありますが、作品そのものはエンターテインメントですし、その期待には250パーセントお応えしたい。つまりこれはハラハラドキドキの、僕らからの恐ろしいクリスマスプレゼントです!(笑)」