気になる内容はというと、「朗読と楽曲のネタは用意しているんですが、当日幕が開いてお客さんの顔を見てから決める部分も多いです」と大宮。「せっかくのライブという場だし“刺すか刺されるか”ぐらいの緊張感をもってやりたい。ホテルCLASKAでの時も、おおはたくんが急に『北の果て』という言葉を放ってくるから、こっちもパッと『北の果てからやってきた女がいた。その女が向かったのは、ホテルCLASKA…』なんて真顔で応えて、おおはたくんが即興で演奏を始めるなんてこともありました。お客さんは大笑いしてましたけど、本当にどこに転がるか分からないので大変」と、それでも楽しげな表情で大宮は話す。
もちろんファンが毎回心待ちにしている定番のネタや、今回のために書きおろした新作の朗読もあり。“耳で聴くプラネタリウム”や恋愛にまつわる小品などでは、泣いている観客の様子がステージから見えるそうだ。大宮は「そんな方を見ていると、こちらも泣いてしまうんですよね。
私自身が悩んだ時に書いた作品も多いから、きっと“(苦しいのは)私だけじゃなかった”って共感していただけたのかなって」と語る。笑いと涙と、その両方が丸ごと“大宮エリー”の世界。