フィレンツェ・ルネサンスを代表する画家ボッティチェリの作品17点(工房作など含む)を中心に絵画、彫刻、工芸など計約80点から構成。さらに当時の経済情勢と芸術家の関係性までをも読み解く「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」展が、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで3月21日(土・祝)から6月28日(日)まで開催される。本展で音声ガイドを担当する城田優が、ナレーション収録後の取材に応えた。
「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」チケット情報
今回はボッティチェリの傑作「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」(5月6日(水・休)までの限定出品)が日本初公開。その他、横幅5m超の大作ウフィツィ美術館の至宝「受胎告知」(ボッティチェリ作)を始め、富めるフィレンツェの結婚式を宗教的主題に模して描いた「聖母マリアの結婚」(フラ・アンジェリコ作)など、フィレンツェ・ルネサンスを多角的に楽しめるようになっている。城田は通常のナレーションに加えて、絵画が表現している物語を天使や聖母マリアなどの声を演じわけて再現。来場者とルネサンス美術との距離をグッと縮めさせる役割を担った。
実はこれまで、美術鑑賞は「ほとんど経験がなかった」