舞台『おもろい女』が復活する。昭和初期に活躍した実在の天才漫才師ミス・ワカナの生涯を描いたこの作品は、1965年にテレビドラマとして誕生。ワカナを森光子が、相方の玉松一郎を藤山寛美が演じ、その後78年から、森と芦屋雁之助のコンビで舞台化された。そしてこの度、藤山直美がミス・ワカナ役に挑戦。玉松一郎を演じるのは渡辺いっけいだ。この名舞台を新たにどう作っていくのか。渡辺に聞いた。
舞台『おもろい女』チケット情報
この舞台のオファーがあったとき、「正直、最初は尻込みをした」という渡辺。
「いちばんには、やはり、藤山直美さんという存在の大きさがありますよね。いつか、何らかの形で共演してみたいと思っていた女優さんではありましたが、いきなり舞台で、それもコンビ役でガッツリと、というのはびっくりでした」。藤山という女優に感じるのは、「本物である」ということ。「舞台で生きるということをちゃんと覚悟し、背負っている人だなと感じます。だから、こちらも気が引き締まる」。
森光子の代表作を演じるにあたって藤山は、「プレッシャーです。森光子さんと同じことをしよう、なんてド厚かましいことは捨て去って、新しい作品を作るつもりで取り組みたいと思います。