「包容力のある役なので、男役としてすごく挑戦しがいがあります。一人ひとりに向き合うところや、自分の信念を強く持っているところが魅力的な人。また今回は、“愛”を重視したテーマになっていますので、“平和の先に愛がある”というイメージでラダメスを演じています。衣裳も装飾がとても美しいので、その辺りも楽しんでいただければ」。
そして、星組から組替えとなった真風涼帆にも期待を寄せる。「“真風”だけに、新しい風を宙組に吹き込んでくれるだろうと思っています(笑)。今まで星組で培ってきたものを個性として活かしつつ、宙組の良さも吸収していけたら面白い相乗効果が生まれるのではないかと。今回は役的に絡みがあまりないですが、客観的に見れるのが嬉しいです」。
新生宙組の大劇場お披露目公演として、朝夏はもとより、組全体の意識が高まっている。「宙組全員が一丸となり、エンジン全開で作品に向かっているので、とても良い状態だなと思います。その中心に立つ人間として、いよいよだなという気持ちと、私が引っ張っていきたいという想いがすごくあります。それは国の中心であるラダメスにも重なる部分で、舞台上での変化が自分でも楽しみですし、期待していただきたいと思います」。