イギリス発、ホラー演劇の傑作『ウーマン・イン・ブラック』が8月7日(金)、東京・PARCO劇場にて開幕する。同劇場では7度目の上演となる人気のふたり芝居で、今回は岡田将生と勝村政信の新コンビが誕生。中年の弁護士(勝村)が若い俳優(岡田)とともに、過去の恐怖体験を劇中劇の形で再現していく物語だ。オリジナル演出家ロビン・ハーフォードを招いて密な稽古が続く中、注目の新コンビの奮闘を覗いた。
舞台『ウーマン・イン・ブラック』チケット情報
稽古場に入ると、ウォーミングアップなのか岡田と勝村がサッカーのリフティングを延々とラリーしている。ハーフォードがふたりに近づいて簡潔に指示を告げ、リラックスした雰囲気のなかで立ち稽古が始まった。はっきりとした発声で素直な表現をみせる岡田に対し、勝村はさまざまな変化球を放って稽古場の空気を楽しく揺るがす。ホラーと思いきや、コミカルな味わいだ。
こらえきれずに岡田が吹き出すが、ハーフォードもふたりの掛け合いを嬉しそうにみつめている。劇中劇では岡田が若き日の弁護士に扮し、勝村はひとりで多役を担うため、見応えのある“勝村劇場”を岡田も、演出家もともに楽しんでいるかのよう。