元日決勝でもパトリックの2得点、GK東口順昭のスーパーセーブで『明治安田CS』準決勝と同様に、浦和レッズを返り討ちにした。
両軍とも、今季の戦力は不確定要素がある。得点ランキング2位となったドウグラス(広島)に狙いを定めた中国や中東、他のJ1クラブが獲得に乗り出している。『リオ五輪』最終予選を1月末まで戦う浅野の疲労の蓄積も気になる。G大阪も得点ランク3位の宇佐美が残留濃厚とされるが、欧州再挑戦が一気に決まるか予断を許さない。宇佐美の残留とともに横浜F・マリノスのアデミウソン加入が決まれば、J随一の攻撃陣となるが、果たして。
広島もG大阪もシーズンへ向けて、チーム構成は変化するだろう。だが、年間最多勝ち点をマークするとともにリーグ最多得点・最少失点を記録した広島と、2014年に三冠を独占し、昨年もJ1リーグ2位、『ナビスコカップ』準優勝、『ACL』ベスト4、『天皇杯』2年連続優勝とコンスタントに上位に顔を出したG大阪は、今季も優勝争いの中心になるだろう。
MVPを初受賞した青山敏弘(広島)と最多12度目のベストイレブンに選出された遠藤保仁(G大阪)が、中盤でタクトを振るう。広島の3バックとG大阪の4バックは堅守を支え、林卓人(広島)