朝夏まなとが妖艶に魅せる宝塚『エリザベート』開幕!
朝夏まなと撮影:三上富之
1996年に宝塚歌劇で初演され、今年で20周年を迎えたミュージカル『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』が、トップスター・朝夏(あさか)まなと率いる宙組により上演。7月22日、兵庫・宝塚大劇場にて幕を開けた。
宝塚歌劇宙組『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』チケット情報
19世紀末に実在したオーストリー=ハンガリー帝国皇后エリザベートの生涯を、黄泉の帝王トート(死)との愛憎を軸に描いた本作。一度聴くと耳から離れないほどに美しい楽曲の数々で彩られた名作で、歌唱での表現力も重要な要素となる。宝塚版ではトートを主役に置き換えたオリジナルの演出がつけられ、歴代のトップスターが上演のたびに新たなトート像を作り上げてきた。9代目のトートとなる朝夏。手足の長い美しいスタイルの朝夏トートは、艶めかしく冷たいオーラを放ち、それでいて情熱的にエリザベートへの愛を見せる。そのバランスが絶妙で、眼差しや指先の動きも、観る者をゾクッとさせるほどに妖しい。
エリザベートを演じるのはトップ娘役・実咲凜音(みさき・りおん)。活発な少女時代では澄んだ歌声で「パパみたいに自由に生きたい」