(伊礼)。
果たして、ミュージカルの聖地・帝国劇場で待望の共演となった。浦井が「彼方は本当にまっすぐに生きているから、僕は絶対的に信頼しています。唯一無二の存在」と言えば、伊礼も「僕ら、演劇に対する志も似ている。方向性は違うんだけれど、目指しているところは一緒」と話す。その息の合いっぷりはまさに“同志”だ。ささいな思い出話に笑い転げながらも、「あの頃、某牛丼屋とか、某定食屋とか、いっぱい一緒に行ったよね。色々話をしたよね」(浦井)と、ちょっとしみじみもするふたり。
さて今回の作品は、原作は少女漫画であり、原作のセリフ等も忠実に再現されているのもみどころ。だがやる側としては、現実離れした言葉を口にする難しさはないかと訊いたところ「(リアルを)飛び越えちゃってるから、逆にやりやすい。普通だったらちょっと笑っちゃうかも、というようなセリフを話し、お客さまがそれを喜んでくれるというのはパフォーマーにとって最高」(浦井)、「ちょっとそれ、わかる(笑)。ああいうセリフを本気で言うのって、役者としてたまらないよね」(伊礼)と、こちらも同じポイントを楽しんでいるようだ。
そのミュージカル『王家の紋章』は、完売御礼の大盛り上がり。