川井郁子が2年ぶりに東京文化会館にてコンサートを開催
「会場となる東京文化会館の小ホールは2年前(2015年6月)にも演奏しているのですが、やはり生の弦楽器の響きが良くて、弾いている側も気持ち良いですし、お客様にもいい音楽を聴いていただける場所です。広さもちょうどよく、お客様との一体感がいいですね」
川井と共演するのは最も信頼をおくピアニストのひとりと、優秀な若手弦楽器奏者たちである。
「ピアノの石岡先生は、クラシックのピアニストなんですけど、色んなジャンルのコンサートもされている方で、実は娘のピアノの先生でもあるんです(笑)コミュニケーションのしやすさや音楽の柔軟性がとても大事で、人柄も音も温かい方なのでお願いしています。あとは若い有望な奏者たちですね。第1ヴァイオリンをお願いしている大倉さんは、前回のツアーでもお願いしました。フレキシブルで、色んなことに気がつくタイプの演奏家です」
川井が愛する楽曲を、愛するホールで、愛すべき共演者とともに奏でる究極の「愛の名曲コンサート」。川井自身も「聴いてくださった方にあたたかい気持ちになっていただいたり、切ない何かを思い出したりする時間にして欲しいと思っています」と自信をもって薦めるこれ以上ないほどあたたかなコンサートを是非ともご堪能いただきたい。
取材・文:小室敬幸