賑やかで温かな小動物の世界『フロッグとトード』稽古
お互いが大好きな2匹のやりとりは愛らしく、見ていると思わず笑顔になる。そして、鳥やネズミ、カタツムリなどを次々と演じ、テンポよくかえるたちに茶々を入れるのは樹里、戸井、中山、宮。本番ではさらにさまざまな生き物を演じ、舞台をより楽しいものにする。
稽古後の囲み取材では、まず演出の鈴木裕美が「新しくもう1回つくり直そうという感じで稽古できて、とても楽しいです。今回は、物語の魅力をより力強く、よりストレートにお伝えできるのでは」とコメント。キャスト陣は意気込みを聞かれ「5回目の出演にしてやっと理解できるシーンがたくさんあって(笑)。前回までは1シーン1シーン力技で、肩ひじ張ってみせてたんですけど、今回、頭から最後のエンディングが自分の中で一本繋がって、その波に乗れば、あとは自分が楽しむだけにやっとなれました」(川平)、「僕は2回目なんですけど、前回、死にもの狂いだったところから少し経って、自分の中で消化することができた部分などもふまえての今回です。今回もいろんな土地を回って、子供たちからおじいちゃんまでいろんな人にエールをもらいながら、この小動物の世界にみんなで共感していきたいなと思っています」