くらし情報『「熊本マリの夜会」について本人が語る』

「熊本マリの夜会」について本人が語る

熊本マリ (C)Shimokoshi Haruki

熊本マリ (C)Shimokoshi Haruki


得意とするスペインものを究めてゆく活動に加え、日本の民謡に基づくピアノ曲を広める活動、手紙の朗読とともに音楽を届ける「作曲家のラブレター」公演など、多彩に活躍する熊本マリ。彼女が毎年秋に開催する「熊本マリの夜会」は、トークを交え、趣向を凝らしたプログラムを披露する演奏会で、幅広い音楽ファンの人気を集めている。

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「堅苦しくない気分で楽しんでほしいという思いから、コンサートではなく“夜会”と呼んでいます。テーマ性のある選曲とあわせて、自分の言葉で作品への想いを語ることにより、みなさんに楽しみながら何かを知り、世界観を共有していただけたら」

今年取り上げるのは、J.S.バッハ、リスト、サティ、モンポウという、国も作風も異なる4人の小品の数々。「ピアノが語る4人の哲学者」と題し、天才たちが音楽を通して表現した哲学を届ける。

熊本は、この作曲家たちをそれぞれどんな“哲学者”と捉えているのだろうか。
「まずサティは、一言で言うなら“変人”(笑)。それを人からどう思われようと気にしないところに、彼の魅力があります。
また、私にとって常に傍にいるモンポウは、“陽の中の孤独”。

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