くらし情報『松雪にも突き刺さる言葉がある“激情”あふるる舞台』

松雪にも突き刺さる言葉がある“激情”あふるる舞台

たとえば、母親との関係に苦悩する彼女の言葉から、幼いときにちょっとしたことで母親に愛されてないと誤解してしまったことを思い出したり。ですから、きっと誰にも突き刺さる言葉があるのではないかと思っています」(松雪)。

6人の女優とひとりのダンサーにテーマを与えて表現するという演出は、カナダの初演で実際に演者に小説から共感する文章を挙げてもらったところ、それぞれが違う箇所を挙げたことから発案された。「美、死、宗教、宇宙、血縁など、ネリーが執着していたことを分けて描くことによって、彼女の作品がより理解でき、彼女がいかに知的な人であるかを知ってもらえるとも思っています」(マリー)。

すでにワークショップもスタート。「マリーさんは私たちを明確に導いてくださる方。それも、決して『こうしてほしい』とはおっしゃらないんです。私たち俳優一人ひとりをアーティストだと思って、私たちから生まれるものを大切にしてくださる。
一緒にセッションしてものづくりができるのが光栄です」と松雪が言えば、マリーは、「私自身が女優でもあるからかもしれませんが、女優はツールとして見られることが多い。でも、一人ひとりがユニークな表現方法を持っています。

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