『ラ・カージュ・オ・フォール』コンビ結成10周年アニバーサリー会見より撮影:川野結李歌
鹿賀丈史と市村正親。劇団四季時代以来の盟友がコンビを組んで10年を迎える『ラ・カージュ・オ・フォール』が、2018年3月から上演される。この作品で、夫婦として暮らしている男同士のカップルを演じてきたふたりに、 「コンビ結成10周年アニバーサリー会見」のあと話を聞いた。このふたりだからこそ表現できる夫婦愛とは。そして、これほど長く愛される作品の魅力とは。
ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』チケット情報
『ラ・カージュ・オ・フォール』という作品の歴史は古い。ストレートプレイとしてフランスで1973年に生まれ、その10年後にミュージカル版が誕生。日本でもいくつかのバージョンが上演されたのち、1993年から市村が“妻”のザザことアルバン役で登場している。
その市村が、2008年の上演の際、“夫”のジョルジュ役にと望んだのが鹿賀丈史だった。「劇団四季で出会ってから来年で45年。20代前半の頃からお互いのいろんなことを知っていますからね。たとえばふたりで見つめ合うという芝居にも、そこに流れるものはやっぱり違う。