「演劇史に残る」蒼井優×生瀬勝久のアンチゴーヌ、開幕!
(画像左から)蒼井優、生瀬勝久撮影:阿部章仁
フランスの劇作家ジャン・アヌイの傑作悲劇ということで知られる「アンチゴーヌ」。時代を超え世界で上演され続けている本作が、栗山民也演出のもと、長年本戯曲を愛読していたという蒼井優、映像・舞台と幅広い活躍を見せる生瀬勝久ら豪華キャストによって、1月9日から東京・新国立劇場小劇場にて上演されている。
今回の「アンチゴーヌ」は、大胆にも十字に舞台を組み立て、観客が四方から取り囲むという特設ステージにて上演。生瀬が演じる、法と秩序を守り、自らが担う責任を全うしようとする冷静な王クレオンに対し、蒼井が演じる、自らの信念を貫こうとするアンチゴーヌの、熱く激しい舌戦が、通常の舞台よりも観客に近い位置、時には観客席に彼らが降り立つかたちで繰り広げられる。
休憩なしで2時間を超える舞台となるが、冒頭10分の段階で、ひとりの登場人物によって舞台の結末まで語られる、というのも、本作の仕掛けのひとつ。生瀬は、「それでも面白い」と太鼓判を押す。「本当に蒼井優さんとふたりで、このアンチゴーヌを演劇史に残るものにする自信があります。観なきゃだめですよ」(生瀬)と、意気込みを語った。