演奏会間近! 日本音コンピアノ部門の覇者、吉見友貴が語る
吉見友貴
クラシック音楽家の登竜門、日本音楽コンクール。昨年の第85回では、ピアノ、バイオリン、チェロ、声楽、ホルン、作曲の6部門で675人が腕を競った。来たる3月、各部門の1位に輝いた俊英たちの演奏会が行われる。
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優勝者たちの中で、初出場・最年少ながらピアノ部門本選でプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番という難曲を弾き、見事優勝したのが、17歳の吉見友貴。その堂々たる演奏姿が印象的だったが、本人はひたすら冷静だったのか、それとも見えない力に引っ張られるような感覚があったのだろうか?
「どちらも感じました。3次予選まではラウンドが進む毎に調子が上がり、気持ち良かったですね。プロコフィエフを本格的に練習したのは3次が終わってからでしたが、必死で頑張りました」
この本選で、吉見は初めてオーケストラと協奏曲を弾いた。
「最初、オケに合わせようとしたらどんどんテンポが遅くなってしまい(笑)、指揮者の梅田俊明さんから『ソリストが引っ張っていくように』と助言をいただいて。
でも、指揮者の方のもと、大勢のオケの方々と一緒に音楽を作るのはすごい快感で楽しかったです。本番は正直、無我夢中で何も覚えていません。