オレリー・デュポン photo: Sophie Delaporte
オレリー・デュポンとタマラ・ロホ。世界バレエフェスティバルの常連スターであるこのふたりの女性には多くの共通点がある。それぞれパリ・オペラ座バレエ団のエトワールと英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして10数年に渡る黄金期を築いたのち、オレリーはパリ・オペラ座バレエ団、タマラはイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)の芸術監督のポストにつき、カンパニーを意欲的に先導している。世代的にも同年代であり(1973年と1974年生まれ)、完璧なテクニックとチャーミングなルックスで世界中のファンを虜にした。20代の愛らしい姿に見惚れていた頃は、ふたりがこんなにもパワフルな未来を手に入れるとは思ってもみなかった。
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2017年はこのふたりの「凄さ」を実感する年だった。2月にパリ・オペラ座バレエ団を率いて来日したオレリーはミルピエ振付の『ダフニスとクロエ』でクロエ役を踊り(日本公演のみの特別出演)、7月にイングリッシュ・ナショナル・バレエとともに来日したタマラは『コッペリア』のスワニルダと『海賊』のメドゥーラを踊った。