マリインスキー・バレエの永久メイ「ロシアンバレエに溶け込みたい」
永久メイ 撮影:源 賀津己
今年6月、ロシアの名門マリインスキー劇場バレエの研修生、永久メイがセカンドソリストとして正式入団したというニュースは、多くのバレエファンを驚かせた。230年余の歴史があり、伝統と革新を続けるバレエの殿堂で、日本人がソリストになるのは異例のことだ。11月のマリインスキー・バレエ日本公演で、初めてバレエ団員としての凱旋舞台に立つ永久メイに話を聞いた。
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「バレエ団の秘書の方から“ウェブサイトを見てごらん”と言われ、セカンドソリストのところに私の名前と写真があるのを見て初めて知りました。大々的に貼りだされるわけでもなく、あっさりしているんです。でも突然のことでうれしくて信じられなくて、家族に伝えて泣いてしまいました。練習内容や役は、研修生のときからソロの役をいただいていたので、特に変わらないですね」。指導教師は、プリンシパルのエカテリーナ・コンダウーロワも教えている、元プリマのエルヴィラ・タラソワ。
バレエ団からの期待のほどがうかがえる。
モナコのプリンセス グレース アカデミーに留学中の2015年、参加していたサマースクールでの踊りがユーリ・ファテーエフ芸術監督の目に留まったことが入団のきっかけ。