過去最大規模の「ルーベンス展」 明日10月16日(火)より上野で開催
「ルーベンス展-バロックの誕生」
17世紀を代表する画家、ペーテル・パウル・ルーベンスの展覧会が、上野の国立西洋美術館で開催される。日本初公開作品を含む約40点が、10か国より集結。日本では、過去最大規模のルーベンス展となる。
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本展覧会の見どころは、なんといっても大作たちの迫力だ。ルーベンスの圧倒的な画力をもって描かれた、3メートル級の作品がずらりと並ぶ部屋に足を踏み入れた瞬間、はっと息をのむ。古代彫刻やルネサンス美術を吸収して描かれた宗教画・祭壇画たちには、男性の力強い肉体美や、女性の美しく滑らかな肌が生き生きと表現されており、当時から画家の神様と崇められていたルーベンスの自信がみなぎっている。
開催前日となる本日は、会場で開会式が行われた。4Kビジョンに映し出された、ほぼ原寸大のアントワープ聖母大聖堂の祭壇画をバックに、国立西洋美術館館長らが登壇。
今回は特に、ルーベンスがイタリアに滞在していた時期の作品が多く展示されており、彼がイタリアから何を得、イタリアに何をもたらしたのかがテーマになっているという。芸術家のみならず、外交官や人文学者としても活躍し、ヨーロッパ文化の形成に大きく貢献したルーベンスの人柄や幅広い活動にまで言及し、ルネサンス最後の偉大な画家による同展覧会をアピールした。