くらし情報『滾る情熱!熊川版『ドン・キホーテ』公開リハーサル』

2018年11月2日 15:55

滾る情熱!熊川版『ドン・キホーテ』公開リハーサル

熊川哲也 Kバレエ カンパニー AUTUMN 2018 ドン・キホーテ」公開リハーサルより

熊川哲也 Kバレエ カンパニー AUTUMN 2018 ドン・キホーテ」公開リハーサルより撮影:イシイノブミ


熊川哲也版『ドン・キホーテ』はとにかくおもしろい。南国スペインの光と影を刻む舞台美術。活き活きとした人物造形。そしてダンサーたちの全力を引き出すテクニカルな振付。誰よりも高く跳び、つむじ風のように舞台を駆けた熊川が生み出す振付は、やはり圧倒的だ。その『ドン・キホーテ』が、11月16日より上演される。開幕目前の10月31日、東京・文京区にある同カンパニーの稽古場で公開リハーサルが行われた。

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まずは第1幕、主役のパ・ド・ドゥから。
キトリ役は矢内千夏、バジル役は堀内將平、指導はプリンシパルの宮尾俊太郎。熊川本人から鍛え上げられてきた宮尾は、作品を隅々まで知り尽くしている。「そのポーズは止まらずに、もっと遊んで」「動きをもっとバウンスさせて」と、微細な動きのニュアンスを細やかに伝えていく。またこの場面には、脚を横に大きく上げたキトリをバジルが片手で高々と持ち上げる、非常に難しいリフトがある。女性が恐怖心で少しでも体を引けばバランスが崩れ、男性の手首のコントロールが一瞬でも甘くなれば、女性は美しい角度を保てない。

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