菊五郎、吉右衛門、猿之助らが活躍。吉例顔見世大歌舞伎、開幕!
大喜利では、共にこの世に未練を残して死んだ野分姫と法界坊が合体した怨霊に。野分姫の恋敵であり、かつ法界坊にとっては思いを寄せる相手であるおくみにそっくりの姿となって、踊りながらおくみを追い詰めるなど、猿之助ならではの見応えある舞台となった。
このほか、昼の部では、太郎冠者(尾上松緑)が姫御寮(市川笑也)の前で巧みに舞い、褒美にもらった素襖を巡って主人の大名某(市川團蔵)らと愉快な攻防を繰り広げる『素襖落』、夜の部では、文売りお京(中村雀右衛門)がひとりで様々な景色を踊っていく『文売り』を上演。
吉例顔見世大歌舞伎は東京・歌舞伎座にて、11月26日(月)まで。
取材・文:高橋彩子