蒼井優、葉山奨之、浅野雅博が言葉の刃で斬り合う『スカイライト』
新国立劇場演劇「スカイライト」稽古場より撮影:山本祐之(東京フォト工芸)
新国立劇場の芸術監督に就任した小川絵梨子が自ら演出を務め、蒼井優、葉山奨之、浅野雅博という3人の実力派俳優を迎えて送るデヴィッド・ヘア作の対話劇『スカイライト』が12月6日(木)より開幕する。稽古も佳境を迎えた11月下旬、稽古場に足を運んだ。
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1995年の初演以降、何度も上演され、近年ではキャリー・マリガン、ビル・ナイらが出演し話題を呼んだ現代劇の名作。ロンドンのはずれで質素に暮らすキラ(蒼井)の部屋を、かつての不倫相手・トム(浅野)の息子であるエドワード(葉山)が訪ね、妻を亡くして以来、すっかり変わってしまったトムを助けてほしいと懇願する。さらにエドワードが去った後、偶然にもトム本人が彼女の元を訪れ、ふたりは久々に顔を合わせ、言葉を交わすが…。
出演者は3人だが、舞台上にいるのは常にふたりだけ。台本は200ページを超えセリフも膨大。かなり長時間の芝居になりそうだが、キラを演じる蒼井は最初から最後まで出ずっぱりとなる。
この日の稽古場で小川が、ちょっとした言い回しやニュアンスにいたるまでを丁寧に積み上げながら作り上げていたのが冒頭のエドワードとキラのやり取り。