(画像左から)福原充則、富岡晃一郎
俳優の富岡晃一郎と作演出家の福原充則による劇団「ベッド&メイキングス」が、来年3月に新作『こそぎ落としの明け暮れ』を上演。本作は岸田國士戯曲賞受賞後初の、福原の書き下ろし長編作品となる。
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富岡と福原が劇団を立ち上げたのが2012年。当時からすでに演劇界の実力派同士だったふたりだが、ベッド&メイキングスならではのモノづくりの魅力を、「ここにきてやっと劇団っぽいというか、“ツーと言えばカー”みたいな役者さんが集まってくれるようになって。それがいい感じで形になってきたかな」と富岡。その客演陣について福原は、「いろんなタイプの演技法がある中で、それなりにフィクション度が高いことを、説得力をもってお客さんに見せられる人」と演出家目線で分析する。また“エンタテインメント”にこだわるふたりだけに、サービス精神があるという意味で、「飲んでいて楽しい人」というのも重要な一因のようだ。
舞台では「いつも自分のことを書いてきた」という福原だが、不惑(=40歳)を過ぎた彼が今思うのは……。
「どんどん惑いますよね(笑)。今まで自分が中心に据えてきたものが、頼りにならなくなってきている。