4年ぶりの復活!ザ・プレイボーイズ『間男の間』稽古場レポート
密室に閉じ込められているという異常事態だが、シリアスさを感じさせないコメディ会話劇だ。本日行われた稽古は、彼らがここに来るまでの経緯や他愛もない話をしている最中、さらにもうひとり、新たな男が現れるシーン。実は、彼は物語を大きく動かす重要な人物である。笑いを絶やさず、しかし観ている人に引っ掛かりを残せるよう、間の取り方や台詞の掛け合いを繰り返し調整していく。
男同士で集まったとき特有の取り留めのない会話の中にも、ところどころ哲学的で非常に的を射た台詞が組み込まれており、脚本家としての善雄のポテンシャルの高さが窺える。そこに個性豊かなキャスト陣が呼応し芝居に立体感が生まれていく。
会場は、通常の劇場とは一風変わったステージカフェ形式。決して広くはないが、おかしな空間に集められてしまった男たちの居場所としてマッチしている。
ドリンクを飲みながら肩の力を抜いて観ることのできる演劇だ。ゴジゲン主宰の松居大悟、劇団献身主宰の奥村徹也、作家の爪切男、結城企画主宰の結城洋平を招いてのアフタートークも開催される。
ザ・プレイボーイズ「間男の間」は9月5日(木)から10日(火)まで、ステージカフェ下北沢にて。チケットは現在発売中。