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俳優の鈴木福、天野浩成、松島庄汰、岩永徹也、那智、濱尾ノリタカ、中村優一、柴崎貴行監督(崎=たつざき)が21日、都内で行われた東映特撮ファンクラブ(TTFC)オリジナル作品『仮面ライダーアウトサイダーズ ep.7 アウトサイダーズと最期の戦い』の先行上映会後トークショーに参加した。イベントでは、鈴木福(ジーン/仮面ライダージーン役)、天野浩成(橘朔也/仮面ライダーギャレン役)、松島庄汰(ブレン/仮面ライダーブレン役)、岩永徹也(檀黎斗/仮面ライダーゲンム役)、桜木那智(現・那智、天津垓/仮面ライダーサウザー役)、濱尾ノリタカ(ジョージ・狩崎/仮面ライダージュウガ役)、中村優一(桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス役)といった『アウトサイダーズ』に登場する仮面ライダー7人が集結した。“仮面ライダー”という共通項があるだけにトークも大盛り上がり。『仮面ライダードライブ』(2014)に登場するブレン、『仮面ライダーエグゼイド』(2016)に登場する檀黎斗、『仮面ライダーゼロワン』(2018)に登場する天津垓とアクの強い3人のシーンが『ep.6』で共演して話題となった。岩永は「黎斗が新しいガシャットを作った。それをプレゼントする時に、どうやったら面白いかなって考えた。自分の中で思いついたけど封印したのが神の恵みを与えるような感じだった。(檀黎斗が)神じゃなくなったので、それは違うかなって思って」と裏話過ぎるトークを展開して、松島は「変です」と一言ツッコミを入れて笑いを誘った。そんな松島は「このシーンの前にプロデューサー、もう辞めた人なんですけど。『これ、楽しみにしてたんだ!3大変人キャラ!3人集まった』と言って辞めていきました」と元東映の大森敬仁プロデューサーを軽くイジって笑わせた。『ゼロワン』屈指の濃いキャラクターだったが、本作で那智は「ストーリーテラーというか説明するシーンが多かった。濃い2人だったので(垓は)抑えようと思った」と撮影秘話を語っていた。TTFCオリジナルシリーズの『仮面ライダーアウトサイダーズ』。2022年に『ep.0』から始まったシリーズが完結する『ep.7 アウトサイダーズと最期の戦い(デザイアロワイヤル)』は、あす22日に配信開始となる。
2024年12月21日株式会社オレンジページ(東京都港区)は、アートアドバイザーとして活躍する奥村くみさんの5年ぶりとなる新刊『センスを磨く読書生活 私たちは本でできている』を6月7日(金)に刊行します。インスタグラムに時折投稿する本の紹介が人気の奥村さんによる、初の読書エッセイ集です。『センスを磨く読書生活 私たちは本でできている』(帯あり)元文学少女、無類の本好きの奥村くみさんが綴る、大人の読書エッセイアートアドバイザーとしてアートの魅力を発信している奥村くみさん。実は本への愛も深く、これまでインスタグラムを中心に自身が好きな本を紹介してきました。「人生の岐路に立ったとき、いつも私を支えてくれたのは本の存在。思えば物心ついてから本と離れたことはありません」と語る著者の初の読書エッセイには、あらすじはほとんど書かれず、その本の「余韻」のようなものが綴られています。「アートの展覧会同様に、人にはそれぞれ感じ方がある」と考える奥村さんならではの文章は、不思議な魅力にあふれ、ページをめくるたびに「読書のワクワク感」を思い出させてくれます。日々の忙しさで本が読めなくなったという方、年を重ねるにつれ本を読むことをおっくうに感じてきた方にこそ、ぜひ手に取ってほしい、大人の読書エッセイです。奥村くみさん段々と字を追う気力が衰え、老眼も進むばかり。私の周りでもそんな方が多くおられます。昔に比べて本を読むのがしんどくなったと。もちろん私もそのひとり。でも本を読みたい、魅力的な本に出会いたい、その気持ちは今も衰えることはないのです。この本がきっかけとなり、若い頃のように新鮮な気持ちで本に向き合ってみようか、などと感じてくださる方がおられたら、これほど幸せなことはありません。(奥村くみ「はじめに」より)奥村くみアートアドバイザー。インテリアコーディネーターとして長年数多くの個人宅、医院、モデルハウスなどを手掛ける。2004年よりアートのある暮らしの豊かさを多方面から提案。2014年より毎年、大阪・堂島で開催されているアートフェア「ART NAKANOSHIMA」のディレクター。2021年に奈良・明日香にプライベートビューイングルーム「quo/toこぉと」を開設。無類の本好きで、自身のインスタグラムに時折投稿する本紹介の文章も人気。HP: Instagram: note: 「書斎にある本棚。私をつくってくれた本のごく一部が並んでいる。」「バッグが人気の、某ブランドの赤い虎のブックマーク。お茶目な雰囲気に和まされる。」「続きが気になるミステリーはキッチンにも持ち込み、煮込み料理の待ち時間に読書継続。」【目次】はじめに/本が思い出させてくれる旅の風景/好きな小説家と呑める券/本とアートを愛する人へ/田舎に旗を立てること/「こぉと」という言葉/大人女性の読書術/どんとこい!カラマーゾフ!/ごはんづくりを応援してくれる本/使ってしまった人生/ある画家の作品と対峙するとき/AIロボットとの生活を夢見ても/勝手に三部作/私も手袋を探し続けます!/文学少女が夢見た本を出すこと/奈良を訪れるならば/縁を切ることはケリをつけること?/コーヒーをめぐる風景/作家と同じ時代を生きる意味/関西弁を読むこと、書くこと/ミステリアスは無理だけど/お宿のライブラリー考/夢見るおじさんへのミステリー貸し出し便/働き続けること/アート探検のお供には/本を魅力的にする人たち/おわりに※本書で取り上げている作者(抜粋)村上春樹、ベルンハルト・シュリンク、三浦しをん、白洲正子、髙田郁、カズオ・イシグロ、向田邦子、志賀直哉、西加奈子、メイソン・カリー、くどうれいん、藤原新也、木皿泉、幅允孝、島田潤一郎etc.奥村くみ『センスを磨く読書生活 私たちは本でできている』2024年6月7日(金)刊行定価1760円(税込)四六版、アジロ綴じ、144ページ 『センスを磨く読書生活 私たちは本でできている』(帯なし)<このリリースに関するお問い合わせ先>〒108-0073東京都港区三田1-4-28三田国際ビル16F株式会社オレンジページ総務部 広報担当:遠藤 press@orangepage.co.jp 20240529『私たちは本でできている』.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月29日タレントの奥村梨穂が、発売中のマンガ誌『月刊ヤングマガジン』(講談社)3月号のグラビアに登場している。奥村は2003年5月9日生まれ、熊本県出身。令和No.1の逸材として話題を呼んでおり、圧巻の美ボディを武器にグラビア界のてっぺんを目指している。グラビアでは、シャワー姿や泡風呂姿に、しっとりビキニも。「もっとグラビアで活躍すること」を目標に掲げた。
2024年02月22日タレントの奥村梨穂が、発売中のマンガ誌『週刊ヤングマガジン』(講談社)第49号のグラビアに登場している。奥村は2003年5月9日生まれ、熊本県出身。元アイドルの経歴を持ち、グラビア界に突如現れた超逸材としてSNSでバズっている。グラビアに憧れがあったという奥村は、初めての海撮影に挑戦。天性のミラクルボディで魅了した。
2023年11月11日《実は僕は3歳の時に白血病を経験しています》4月12日、Twitterにこう綴ったのは元関西ジャニーズJr.の奥村颯太さん(22)。3月いっぱいで関西ジャニーズJr.としての活動に幕を下ろし、Twitterアカウントを開設した。《その時に受けた抗がん剤治療の影響で低身長の晩期合併症と診断されています。現在は寛解しておりますので大丈夫です》と続けた奥村さん。ジャニーズ時代は明かしていなかったが、実は小児がんサバイバーだったのだ。ファンからは《小児がんだったの知らなかった…》などと驚きの声が続々。今回、そんな奥村さんに話を聞いた。Twitterを開設した理由について、《自分の過去の経験をお話しする事で、今苦しんでいる人に寄り添えないかと思った》と投稿していた奥村さん。しかし、ジャニーズ事務所を退所した当初はSNSを始める気はなかったという。「僕の退所を悲しむ声がTwitterに上がっているのは見ました。『ごめんね』と申し訳ない気持ちはありましたが、それでもSNSをやる気は起きなくて。むしろ、あまりやらないほうがいいかなとさえ思っていました。もし仮に僕がSNSで炎上して、今もジャニーズJr.として活動している人たちに影響が出てしまったら嫌なので、SNSはやらなくていいかなという気持ちでした」ところが、数日経つとその考えは変わった。「SNSで闘病生活を発信している人がたくさんいるというのを目の当たりにして、『ちょっと待てよ』と。こうして必死に発信している人たちがいるのに、『自分は何してるんやろ』『白血病の経験がある僕にも何かできるんじゃないか』と思ったんです。ジャニーズを辞めた僕がSNSをやるのには、必ずしも良い反応ばかりではないのはわかっています。今も活動している人たちに迷惑をかけることだけは絶対にしてはいけないですし。友達に電話で相談すると、『やりなよ』『炎上したらそのときはそのときだよ』と背中を押してくれたので、思い切ってその場でTwitterを開設しました」開設を喜ぶファンの声が集まり「奥村くん」がトレンド入り。フォロワーは瞬く間に増えた。「フォロワーさんは今3.71万人(取材時)。開設した直後はTwitterの通知が止まらなくて、携帯も熱くなって。1000人ぐらいいけば嬉しいなと思ってたので、ここまで反響が大きいとは驚きましたね。ツイートの表示回数は多いものだと50万ほどのものもあって、フォロワーさん以上の数の人が病気に関する投稿を見てくれたのだと思うとありがたいです」奥村さんが白血病と診断されたのは3歳になる少し前。’03年の1月頃のことだったという。Twitterには、《母が経験した出来事があるのですが、周りのママ友に子供が癌であると話した時に、友人たちが子供に癌がうつらない様に自分達から離れていったと語っていました》と過去の体験を投稿していた。「僕自身は幼かったので、入院中や闘病生活のことはあまり覚えていません。実は母からも聞いているのも、うつらないようにママ友が離れていった……という話ぐらいなんです。これは20年前の出来事ですが、理解が深まっていないがゆえに病気で差別されてしまうということは、今でもあるんじゃないでしょうか。大変なことはもっとたくさんあったはずですが、母は辛かった記憶を僕に植え付けないように話さないようにしてくれているのだと思います。『検査を頑張ったらゲームを買ってあげる』とご褒美を用意してくれていたのはよく覚えています」5年後、8歳で寛解。’12年に11歳でジャニーズ事務所に入所したが、その理由も闘病経験にあった。「入院中に仲良くなった女の子と男の子の友達が2歳で亡くなっているんです。僕とは違うタイプのがんでしたが、2人が亡くなって僕は生きているというのは、『なんで僕なんやろ』と何回も思いました。僕は人付き合いが苦手で学校になかなか馴染めずにいたので、『あの子たちのほうが学校に行きたかったんじゃないのか』とも。そのいっぽうで、生き残った側として責任を果たさなければいけないという気持ちもずっとあって。『白血病だった人でもこういうことができるんだと証明したい』と履歴書に書いて送りました。病気の人を照らすようなことがしたいと思っていたんです」ジャニーズ入所後はアニメやゲーム好きとして、独自のポジションを築いた。「抗がん剤治療を受けた関係から、身長は152センチと小さく、筋肉もつきづらい。体力もありません。ジャニーズの活動はダンスやコンサートなど体を動かすことが多いですが、身体能力の低い僕は周りに付いていけず悔しいこともありましたし、必死でした。でもステージに立つ楽しさのほうが勝っていたので、活動を続けてこられました。そうした活動のなかで、コミュニケーション能力も育ちました。人と話すのが本当に苦手で学校に馴染むのも難しかったのに、人と関わらざるを得ない仕事をするうちに、人と話すのも『まあ好きかな』と思えるぐらいに成長しました」奥村さんは、ジャニーズJr.としての活動に「未練はない」と晴れ晴れしく話す。「3.71万もの人が僕のTwitterをフォローしてくれて、病気のことを知るきっかけを作れたというのは、10年間の活動の結果としてよかったなと思います。今後はお芝居の仕事とかもしたいですが、とりあえずは引き続きSNSで病気に関する発信をするつもりです。YouTubeも開設したので、ゲーム配信などをやって、これまで僕を知らなかった層にも知ってもらって、さらには病気について関心を持ってもらえたら……というのが理想ですね。そう上手くはいかないかもしれませんが(笑)」献血やIPS細胞への寄付も呼びかける。「献血が必要になるのは白血病の人だけではありません。大量出血を起こす人がいつ出てくるかわからないので、血は常に保管されてなければなりません。だから、献血ができる人は是非してもらいたいですね。IPS細胞も実用化が進めば、がんの苦労がかなり軽減されます。研究費は常に足りないものなので、支援が広がればいいなと思います」
2023年04月23日豊田徹也の人気漫画『アンダーカレント』が映画化。2023年10月6日(金)に公開される。主演は真木よう子、監督は今泉力哉。豊田徹也の伝説的コミック『アンダーカレント』映画化『アンダーカレント』は、豊田徹也による唯一の長編漫画。2004年8月より1年間に渡り講談社『月刊アフタヌーン』にて連載され、2005年10月には単行本を出版。「まるで1本の映画を観ているようだ」「何度も読み返したくなる」と漫画評論家や口コミで高い評価を得て、カルト的な人気を呼んだ伝説的漫画作品だ。加えて、フランスを中心とした海外でも人気を博し、2020年にフランスメディアで発表された「2000年以降の絶対に読むべき漫画100選」では、世界中の名だたる漫画がランクインする中、堂々の3位に選出されている。そんな『アンダーカレント』が、満を持して映画化。“人を知ろうとすること”の尊さを教えてくれる、心が震えるヒューマンドラマを描き出す。真木よう子が5 年ぶりに主演主演を務めるのは、映画『焼肉ドラゴン』以来、5年ぶりの主演作となる真木よう子。映画『さよなら渓谷』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『そして父になる』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞をダブル受賞するなど、数々のヒット作で異彩を放つ真木よう子が主人公・かなえ役を担当する。主人公・関口かなえ…真木よう子家業の銭湯を継ぎ、夫の悟とともに順風満帆な日々を送っていたかなえ。しかし突然、悟が失踪してしまう。途方に暮れていたかなえだったが、なんとか一時休業していた銭湯を再開。そんなある日、「銭湯で働きたい」と堀と名乗る謎の男がやってくる。堀隆之…井浦新かなえが営む銭湯 「月乃湯」に銭湯組合の紹介を通じてやって来る謎の男。住み込みで働くことになる。山崎道夫…リリー・フランキー風変りな探偵。失踪したかなえの夫・悟の行方を期間限定で探すことになる。関口悟…永山瑛太失踪したかなえの夫。菅野よう子…江口のりこかなえと悟の大学の同級生。かなえに探偵・山崎を紹介する。木島敏江…中村久美月乃湯を手伝う気の良いおばちゃん。田島三郎…康すおん煙草屋の店主。月乃湯の常連。藤川美奈…内田理央月乃湯の近所に、小学生の娘・みゆと暮らすシングルマザー。監督は今泉力哉監督を務めるのは、『愛がなんだ』や『あの頃。』『街の上で』『窓辺にて』など話題作を次々と発表し、映画『ちひろさん』も手がける今泉力哉。『アンダーカレント』の紡ぐ繊細で静謐な人間ドラマを、みずみずしくリアルな描写で映像化している。また、脚本は、『愛がなんだ』の澤井香織が、今泉力哉とともに手がけている。音楽は細野晴臣音楽を担当するのは、細野晴臣。深層に響き渡るような音色で物語の中へと誘うような楽曲を提供している。映画『アンダーカレント』あらすじ家業を継ぎ、夫の悟と銭湯を切り盛りし順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。彼の行方は一向に分からず、 途方に暮れるかなえだったが、一時休業していた銭湯の営業を再開させる。そこに「働きたい」という謎の男・堀が現れ、ある手違いをきっかけに住み込みで働くことに。その日からかなえと堀の不思議な共同生活が始まる。友人から紹介された胡散臭い探偵・ 山崎とともに期間限定で悟を探しながら、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえ。しかし、ある事件をきっかけに、堀、悟、そしてかなえが閉ざしていた心の深層(アンダーカレント)が、徐々に浮かび上がってくる。【作品詳細】映画『アンダーカレント』公開日:2023年10月6日(金)出演:真木よう子、井浦新、 リリー・フランキー、永山瑛太、 江口のりこ、 中村久美、康すおん、内田理央監督:今泉力哉脚本:澤井香織、今泉力哉原作:豊田徹也『アンダーカレント』(講談社「アフタヌーン KC」刊)製作幹事:ジョーカーフィルムズ、朝日新聞社企画・製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ配給:KADOKAWA
2023年01月19日株式会社スモールライト(スモール出版、所在地:東京都中野区、代表取締役:中村孝司)は、アートディレクター・グラフィックデザイナー・奥村靫正の新作シルクスクリーン作品を2022年11月5日(土)より発売いたします。オフィシャルサイト 奥村靫正 record jacket reconstruction■本作品の内容1970年、WORKSHOP MU!!のメンバーとして、はっぴいえんど、細野晴臣、大滝詠一、サディスティック・ミカ・バンドなど数多くのレコード・ジャケットのデザインを手がけた奥村靫正。1977年からはザ・ステューディオ・トウキョウ・ジャパン(TSTJ Inc.)を設立し、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のアート・ディレクターとして、レコード、アルバム、ポスター、ステージ、映像、コマーシャル等を担当。他にも加藤和彦、ムーンライダーズ、チェッカーズのアート・ディレクションなどを手掛け、日本の音楽シーンに多大なる影響とインパクトを与えました。そんな奥村氏がデザインした加藤和彦『パパ・ヘミングウェイ』(1979年)、YMO『BGM』(1981年)、YMO『テクノデリック』(1981年)という名作レコード・ジャケットのオリジナルを、この度シルクスクリーンで最新の作品として再構築(reconstruction)いたします。音楽史に残るモチーフと、鮮やかで美しいインクの発色と圧倒的な存在感――。奥村靫正のデザインの魅力が詰まった新作の登場です。・BGM reconstruction・TECHNODELIC reconstruction・PAPA HEMINGWAY reconstruction■展示・販売「奥村靫正 record jacket reconstruction@銀座 蔦屋書店」も開催2022年11月12日(土)~11月25日(金)銀座 蔦屋書店(GINZA SIX 6F)にて、本シルクスクリーン作品の展示・販売を行います。他にも奥村氏所有の貴重な関連グッズも展示いたします。■作品詳細(1)TECHNODELIC reconstruction<元作品>作品名 :YMO『テクノデリック』YMO“TECHNODELIC”リリース :1981年11月21日/アルファArt Direction:奥村靫正Design :The Studio Tokyo, Japan.<作品仕様>制作枚数 :期間限定受注枚数制作年 :2022年エディション:ED XX/期間限定受注生産数(エディション番号の指定はできません)サイン :奥村靫正 直筆サインあり作品サイズ :H420mm×W450mm技法 :シルクスクリーン色数 :2色+アミ1色版画用紙 :かきた版画制作 :松村宏(久利屋グラフィック)TECHNODELIC reconstruction(2)BGM reconstruction<元作品>作品名 :YMO『BGM』YMO“BGM”リリース :1981年3月21日/アルファArt Direction:奥村靫正Design :The Studio Tokyo, Japan.<作品仕様>制作枚数 :期間限定受注枚数制作年 :2022年エディション:ED XX/期間限定受注生産数(エディション番号の指定はできません)サイン :奥村靫正 直筆サインあり作品サイズ :H420mm×W420mm技法 :シルクスクリーン色数 :4色+乳白1色版画用紙 :かきた版画制作 :松村宏(久利屋グラフィック)BGM reconstruction(3)PAPA HEMINGWAY reconstruction<元作品>作品名 :加藤和彦『パパ・ヘミングウェイ』Kazuhiko Kato“PAPA HEMINGWAY”リリース:1979年10月25日/ワーナーDesign :奥村靫正/The Studio Tokyo, Japan.<作品仕様>制作枚数 :50枚制作年 :2022年エディション:ED XX/50(エディション番号の指定はできません)サイン :奥村靫正 直筆サインあり作品サイズ :H565mm×W545mm技法 :シルクスクリーン色数 :10色版画用紙 :かきた版画制作 :松村宏(久利屋グラフィック)PAPA HEMINGWAY reconstruction■アーテイストプロフィール奥村靫正(おくむら・ゆきまさ)Yukimasa Okumuraアートディレクター、グラフィックデザイナー、画家奥村靫正アーティスト写真1947年愛知県生まれ。1968年桑沢デザイン研究所卒。1970年デザイナー集団・WORKSHOP MU!! の設立に参加。はっぴいえんど、サディスティック・ミカ・バンド、キャロルなど、日本のロックミュージックの数々のレコードアルバムのデザインに携わる。1977年ザ・ステューディオ・トウキョウ・ジャパン(TSTJ Inc.)設立。イエロー・マジック・オーケストラのアートディレクターとして、レコード、アルバム、ポスター、映像、ステージ、コマーシャルなどを手がける。以後も加藤和彦、山下達郎、佐野元春、ムーンライダーズ、チェッカーズ等のアートディレクションを担当。1982年からADC賞を4回受賞。キリン、サントリー、西友他多くの広告に携わる。1989年日本で初のPCによるグラフィック作品を制作。2003年グッドデザイン賞金賞、2007年NY「The One Show」デザイン部門 金賞、2014年ADC会員賞受賞など受賞多数。東京ADC会員、JAGDA会員、東京TDC会員。 ■会社概要商号 : 株式会社スモールライト(スモール出版)代表者 : 代表取締役 中村孝司所在地 : 〒164-0003 東京都中野区東中野3-14-1 グリーンビル4階URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月26日生まれつき両目がなく、知的障害がある女の子・千璃とその家族を描いたミュージカル『SERI~ひとつのいのち』が上演される。家族を演じる山口乃々華、奥村佳恵、和田琢磨が大阪市内で開かれた取材会で、それぞれの思いを実体験も交えて語った。conSept Musical Drama #7 SERI~ひとつのいのち」チケット情報同作はニューヨークで会社を経営する倉本美香氏の手記『未完の贈り物』を元にミュージカル化。両眼性無眼球症で知的障害を抱え、言葉が話せない千璃(山口)を、母親の美香(奥村)と父親の丈晴(和田)が悩み苦悩しながらも育て、家族が再生していく姿を綴る。実在人物を演じることについて山口は、「責任もあるし、嘘のないように演じたい。誕生から主に6歳までの千璃ちゃんを、魂と実体に分けて歌やダンスで表現しますが、彼女のピュアで豊かな感情を目一杯表せたらと思います」と話す。奥村は「実在人物を演じるのは圧ではありませんが、ドキドキします。作品には家族の苦悩や喜びが描かれていて、私の役割は私の声や体を使ってそれをお届けすること。たくさんある素敵な要素も皆で見つけて表現していきたいです」と語る。和田も「ご本人たちとお会いしたわけではないですが、台本を信じて真摯に向き合うことが役者の務め。いい作品にしたいという出演者の思いがご家族に届いて、観客にも何か与えられると信じて頑張ります」と意気込んだ。障害と共にどう生きるかが物語のテーマ。「普段、生活していても分からない、目に見えない障害もある。障害がある人は、こういう場合はしんどいんだとか、自分の中に持っていなかった新たな視点が生まれ、他人事ではないと感じてもらえれば」と奥村。山口は「もう亡くなりましたが、私の祖父は目が見えなくて障害は身近でした。でも、身近すぎて、祖父が何を感じているのか聞いたことがなかったんです。足音で私が来たことがいつも分かり、『なんで分かるの?』ということすら当たり前すぎて聞けなかった。今回は、障害と生きていくのがどういうことかを向き合って学べる機会だと。より深く知り発信することでつながっていきたいです」と打ち明ける。和田は「今はひとりで生活できるぐらいに回復したんですけど、4年前に僕の父親が100万人に一人という脳の病気になって働けなくなった。『和田さん一家は美男美女でうらやましいね』と言っていた周りが急にコロッと変わったり、家族とも距離ができたりして、状況が急変することを実感しました。『SERI』は家族や周りの人間に対して、思ってはいたけれど言葉にできなかったことを話す勇気を与える作品。お客様にもそのきっかけになればいいなと思います」と力を込めた。公演は10月6日(木)から16日(日)まで東京・博品館劇場、10月22日(土)・23日(日)大阪・松下IMPホールにて。チケットは8月27日(土)一般発売開始。一般発売に先駆け、8月13日(土)11:00から17日(水)11:00まで大阪公演のチケット先行抽選プレリザーブ受付実施。取材・文:米満ゆう子
2022年08月24日スターツおおたかの森ホール指定管理者MORIHIBIKU共同企業体代表団体アクティオ株式会社主催、『渡辺香津美 with 奥村愛ストリングス』が2022年9月3日(土)にスターツおおたかの森ホール(千葉県流山市)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて6月8日(水)10:00よりチケット発売開始です。カンフェティにて6月8日(水)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 日本が世界に誇るトップ・ギタリスト、渡辺香津美がスターツおおたかの森ホールに登場!人気ヴァイオリニスト奥村愛とそのストリングス、さらに、ジャズ回帰プロジェクトで長年共演している井上陽介がベースを務めます。卓越したギタープレイと極上のストリングスの贅沢な音の対話を堪能してください。プロフィール渡辺香津美名実ともに日本が世界に誇るトップ・ジャズ・ギタリスト。17歳で衝撃のアルバムデビュー。驚異の天才ギタリスト出現と騒がれて以来、ジャズフィールドに留まらない「ギターの可能性」を探求し続け今に至る。独自の<カズミサウンド>を創り出すことでも定評がある。‘79年、坂本龍一と結成した伝説のオールスターバンド<KYLYN(キリン)>を皮切りに、YMOのワールドツアーへの参加がKAZUMIの名を世界的なものにする。続く‘80年の記録的な大ヒットアルバム<トチカ>に代表されるジャズ・フュージョン界のアイコンとして名声を確立し、これまでに歴史に残る音楽家をはじめ、内外トップミュージシャンからのファーストコールとしてその共演数も群を抜く。2021年レコードデビュー50周年を迎え精力的に活動中。洗足学園音楽大学ジャズコース客員教授。【公式サイト】 奥村愛7歳までアムステルダムに在住。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースで学ぶ。辰巳明子氏に師事。第48回全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部第1位、第68回日本音楽コンクール第2位など受賞多数。02年、デビューCD『愛のあいさつ』発表。一躍楽壇の注目を集める。以来Avex Classicsより数々のCDをリリース。日本各地でのリサイタル活動の傍ら「キッズのためのはじめての音楽会」をプロデュース。自身のライフワークとして位置付け、長年に渡り全国各地で上演を続けている。また国内の気鋭の弦楽器奏者たちで構成された「奥村愛ストリングス」としても活発に活動。自然体なトークも好評を得ており、テレビやラジオへの出演も多い。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。使用楽器は1738年イタリア製カミロ・カミリ。2022年、デビュー20周年を迎える。開催概要『渡辺香津美 with 奥村愛ストリングス』開催日時:2022年9月3日(土)14:00開演(13:30開場)会場:スターツおおたかの森ホール(千葉県流山市おおたかの森北1丁目2−1)■出演者渡辺香津美(ギター)奥村愛(ヴァイオリン)井上陽介(ベース)奥村愛ストリングス■チケット料金全席指定:5,000円(税込)※未就学児入場不可主催:スターツおおたかの森ホール指定管理者MORIHIBIKU共同企業体代表団体アクティオ株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月08日小学生の頃から毎日ブログで絵を発表し、10歳の時に画集『モンドくん』(PARCO出版)を発表。地元の福岡をはじめ、シンガポール、台湾などでも個展を行ってきた奥村門土の、東京では8年ぶりとなる個展『奥村門土展in東京モンドくんから奥村門土へ』が5月13日(金)より、渋谷のJINNAN HOUSEにて開催される。今春高校を卒業したばかり、現在18歳の奥村門土だが、これまで3000点以上の作品をブログで公開しているほか、雑誌や新聞の挿絵、谷川俊太郎とのコラボレーション、瀬戸内寂聴『死に支度』(講談社)、鹿子裕文『ブードゥーラウンジ』(ナナロク社)の装画も担当。さらに19年には俳優として映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』に出演し、両親、弟、妹との家族バンド「ボギー家族」では音楽活動も行うなど、幅広いジャンルで活躍している。今回の個展では、幼少期からの似顔絵作品に加え、風景画や抽象画、ポップアートなど、新しい境地に挑んだ近作も展示。さらに、奥村門土の絵の才能を見出したひとりである編集者の都築響一や、映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』監督の長久允らとのトークショー、「ボギー家族」によるアコースティックライブや似顔絵のワークショップなども予定されている。【奥村門土からのコメント】子供の頃からずっと“似顔絵描きのモンドくん”として活動してきましたが、ここ数年は動物や植物、風景、いろんな技法や画材に挑戦することにも楽しさを感じ、いいアイディアを思いついた時の嬉しさは似顔絵描いてる時とはまた違った新鮮さがあります。今回の個展では僕の絵描きとしての新しい一歩を色んな人に見て欲しい!と思っています。《ホルン》《キャベツ》《ピアノ》【開催情報】『奥村門土展in東京モンドくんから奥村門土へ』会期:2022年5月13日(金)~ 2022年5月22日(日)会場:JINNAN HOUSE(渋谷区神南1-2-5)開館時間 11:30~20:00(日・月は~17:00)料金:入場無料(カフェ「SAKUU」にて、1オーダー制)展覧会公式サイト:
2022年05月12日女優の井頭愛海、瀧川元気監督、元THE BLUE HEARTSのドラマー梶原徹也が3日、大阪市中央公会堂で行われた映画『鬼ガール!!』(9日大阪先行公開/16日全国順次公開)特別試写会に出席した。同作の舞台、大阪・河内長野市にある奥河内地域は、主演を務めた井頭の出身地。井頭はこの縁に「本当に嬉しくて、マネージャーさんとハイタッチをして喜びました!」と振り返る。一方の瀧川監督が、「板垣瑞生くんや上村海成くん、桜田ひよりさんなどが演じるキャラクター全員が個性的で、普通の人は一人もいないんです(笑)。そこも是非楽しんでいただきたいです」と見どころを伝え、教師役を演じた宇都宮まきの話題になると、井頭は「さすが吉本新喜劇の方だな、と(笑)。全然台本にはない『どこからそのセリフ出てきたん?』と思うようなセリフを言ったり」と演技を絶賛した。サプライズゲストには、本作の音楽プロデューサーでもある元THE BLUE HEARTS・梶原が登場。梶原は映画『ブルーハーツが聴こえる』で短編映画を監督した下山天(しもやまてん)から瀧川監督を紹介された際、お互い実家が河内長野市ということですぐに意気投合。協力することを決意したと作品参加の経緯を明かした。本作では、深尾あむ演じる主人公の妹らによるガールズバンド“鬼ロック”の「TRAIN-TRAIN」演奏シーンも。今年で結成35周年を迎える「THE BLUE HEARTS」だが、「当時リアルタイムで僕たちの曲を聴いていた世代とは違う世代の子たちですが、すごく一生懸命に練習してくれている姿を見て、僕も全力で作品でのパフォーマンスシーンに取り組みました」と感慨深く語った。最後に、これから映画を鑑賞する観客に向けて、「青春鬼ロックムービー! 音楽も合わせてお楽しみください」(梶原)、「大阪ならではのクスッと笑えるシーンもあって、私もコメディに初めて挑戦したので、そこも合わせて楽しんでいただければ嬉しいです!」(井頭)、「魂を込めてつくりました! 特に映画のラスト20分に出てくる“連鎖劇”のシーンはキャスト・スタッフ一丸となって作り上げたシーンなので、是非注目してください」(瀧川監督)と呼び掛けた。上映後は、映画の中でも披露している“護摩法要“を舞台上で披露するスペシャルイベントも。梶原徹也や和太鼓奏者・陽介(ようすけ)、そして奥河内3ヶ寺住職らが演奏に参加した。ステージには井頭と滝川監督が再登壇。主人公の幼なじみで一緒に映画作りに励む蒼月蓮を演じた板垣瑞生について、「蓮はまじめでクールな役でしたが、(板垣自身は)現場を盛り上げてくれるムードメーカーでした」と井頭。監督は「オーディションを受けてもらったときから、強い目力と(映画に関する知識の)引き出しの多さに『この子しかいない!』と思いましたね」と起用秘話も披露した。イケメンの王子様的存在の神宮寺岬役を演じた上村海成については「一番年上だったけれど、現場ではいじられキャラでしたね(笑)」と井頭が打ち明けると、監督は「ただ、最後の連鎖劇のシーンは、先頭に立って全員を引っ張っていて、その姿がとても頼もしくて、カッコ良かったです」としみじみ。梶原徹也や和太鼓奏者、奥河内3ヶ寺住職らによる、護摩法要のパフォーマンスでは、前半は、住職らが中央に立ち般若心境を唱え、それに合わせて梶原のドラム演奏と、和太鼓奏者・陽介(ようすけ)による和太鼓の演奏がミックス。後半は、梶原のドラムと和太鼓のセッションが披露された。演奏する梶原の姿は、ほとばしる汗が見えるほどに臨場感たっぷりで、会場もその力強いパフォーマンスに一気に飲み込まれた。締めくくりに和太鼓奏者の陽介が「生きるとは、生きたいように生きること!」と叫んだ言葉。映画のテーマにも通じる言葉の迫力と熱いメッセージに、会場からは鳴り止まないほどの拍手が沸き起こった。井頭は「感動しすぎて涙が出ました! 撮影のときも護摩法要のシーンは近くで見ていたのですが、改めてこうやって舞台で拝見すると、本当に迫力があって、ご利益がありますね!」と大興奮。演奏を終えた梶原は「この映画を観れば、運気が上がる、パワーが出る、という風に伝わっていってくれたら嬉しい」と映画をアピールした。(C)2020映画「鬼ガール!!」製作委員会
2020年10月05日おとな向け映画ガイド今週は、おとなにこそ観てほしい3本をご紹介します。ぴあ編集部 坂口英明20/7/19(日)イラストレーション:高松啓二今週の新作本数は21本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。連休のため、23日から公開の作品もあります。うち全国100スクリーン規模以上で拡大公開されるのは『コンフィデンスマンJP プリンセス編』と『海底47m 古代マヤの死の迷宮』の2本。ミニシアター系が19本です。今回はその中から、おとなの皆さんにこそ観てほしい3本をご紹介します。『グランド・ジャーニー』渡り鳥たちと編隊を組んで、ハングライダーのような超軽量飛行機に乗った少年が、ノルウェー最北のラップランドからフランスへ、大空を渡っていく。実話をもとにした、夢のようなアドベンチャー・ムービーです。離婚した母と暮らす14歳の少年トマの夏休み。南仏の父の家に預けられ、WiFiもない環境にふてくされていたのですが、最初は超軽量飛行機への興味から、次第に父の計画に夢中になっていきます。気象学者で少々風変わりな父が熱中しているのは、絶滅危惧種の鳥に安全な「渡り」のルートを教え込もうというプロジェクト。『グース』というアメリカ映画がありました。あの設定と似ています。鳥は孵化したとき最初にみた動くものを親と思う、という習性を活かします。トマは親鳥の代わりとなり、やがて、GPSをつけた超軽量飛行機で、彼らを先導できるまでになります。少しずつ成長していくカリガネガンの雛たちが、またとんでもなくかわいらしいんです。トマが、父の書斎でみつけた『ニルスのふしぎな旅』を夢中で読むシーンがでてきます。妖怪に小人にされ、ガチョウの背中に乗ってガンたちと北をめざすというスウェーデンの児童文学。トマは、渡り鳥たちの中でちょと成長が遅い一羽に『ニルス…』にでてくる「アッカ」という名前をつけたり、自分のことを「ニルス」と名乗るシーンもでてきます。父親のキャラは、鳥類保護活動家でバードマンという愛称のクリスチャン・ムレクがモデルです。ムレクはドキュメンタリー『WATARIDORI』の制作にも関わり、この作品では脚本を執筆、飛行部分の監督も担当しています。ノルウェーの空から見下ろす雄大な森やフィヨルド。ガンたちと一体になって飛ぶトマの姿。このわくわくする映像には心踊ります。あの境界のない空を飛べたら、と夢見たことのあるあなたに、オススメします。『追龍』今、中国の国家安全法強行で世界が注目している香港。その60〜70年代は、古き良き時代、ではなく、警察と香港マフィアがつるんで汚職の限りを尽くした、驚くような暗黒の時代でした。これまで何度も映画化されたこともある、実在の人物をモデルにした、まさに実録犯罪ドラマの集大成。黒社会(香港マフィア)のボス、ン・シーホウ役にドニー・イェン、香港警察のリー・ロック役にアンディ・ラウ、現代の中国・香港映画を代表する二大スターが初共演した香港ノワールです。まるでEXILE TRIBEの『HIGH & LOW』のようなヤクザの出入りシーンから始まります。潮州の田舎からでてきたシーホウは、この騒ぎの中で腕っぷしを買われ名を売り、警察官のロックと出会います。お互いまだ見ぬ未来への野望で目が血走っていた頃。その後いくつもの修羅場で貸し借りを繰り返し、ふたりは不思議な友情を力に、それぞれの世界の「龍」となっていくのです。アクションシーンの舞台になるのが、実在した香港の九龍城砦。その再現は見事です。3万人以上が住む12階建ての崩れかけたような巨大ビルのなかは、スラム街のように入り組み、諸悪の温床だったといいます。当時の啓徳空港を発着する飛行機がビルすれすれをかすめていくなか、ダニ―・ハサウェイの『ザ・ゲットー』がバックに流れ、巨大な魔窟のなかをカメラが移動するシーンのかっこよさときたら…。監督は香港映画のベテラン、バリー・ウォンとジェイソン・クワン。2017年、今の騒ぎの前に製作された映画です。こういうアウトローたちの香港映画はこのあとどうなるのでしょうか。生死も貧富も天命次第、という孔子さんの言葉が映画のなかではでてきますが。『アルプススタンドのはしの方』おとな向け、とはいえないかもしれませんが、じんわり熱くなって、共感したくなる、今年の夏とびきりの青春映画と思います。夏の甲子園第一回戦です。公立高校、たぶん初出場。盛り上がるアルプススタンド。動員がかかって、やむなく「来た」またはワケありで、「はしの方」に座った、そんな4人の高校3年生が主人公です。ふて気味で観戦しているのは、演劇大会県予選出場をインフルエンザが原因で断念した演劇部の女子ふたり。その近くに座る元野球部の男子が、野球のルールも知らない彼女たちに声をかけます。そこに、成績優秀だけど、影のうすい帰宅部女子1名がからみます。悩み多き年頃、みなそれぞれに屈託を抱えていて、なかなか応援に熱が入りません。優勝候補を相手に勝てるはずのない試合、なんとか持ちこたえているのは、ピッチャーの園田君の活躍があるからです。4人の会話は園田君の話題が中心。が、試合の方も急展開!原作は全国高等学校演劇大会で最優秀賞を獲得した高校の名作戯曲。それをもとに、2019年に浅草九劇で舞台化されたもの。舞台とほぼ同じ出演者、脚本も同じく奥村徹也が担当、監督は、なんとピンク映画の世界では大人気の、城定(じょうじょう)秀夫です。一試合中のお話ですが、観戦スタンドとその裏の通路が舞台。撮影も甲子園よりややしょぼい地方の球場ですし、野球試合そのものは歓声と球音だけ。でもそれが、かえって効果的です。なるほどこれはアイデアです。妬み、思いやり、小さな挫折、憧れ、そして片想い……どこか思いあたる遠い日の記憶といいますか。はしっこの方の青春!を声援したい気分になります。首都圏は、7/24(金)から新宿・シネマカリテ他で公開。中部は、7/31(金)からイオンシネマ・ワンダー他で公開。関西は、7/24(金)から梅田ブルク7他で公開。
2020年07月19日松居大悟が主宰する劇団「ゴジゲン」が、12月から来年2月にかけて第16回公演『ポポリンピック』を上演する。稽古場にて、劇団員の目次立樹と東迎昂史郎に話を聞いた。今作の題材はオリンピック。東迎が「今までは“自分たちのこと”を芝居にしてきたけど、今回は“オリンピック”という現実を描く。そこが大きく違う部分だと思います」という本作。もちろんオリンピックの是非を問うなどの内容ではなく、「“選ばれる・選ばれない”がテーマになっています。オリンピックって、選手も、競技も、選ばれたものの祭典ですが、これは“選ばれなかった人たち”の話です」(目次)。稽古をしながら脚本ができていくのがゴジゲンのスタイルだが、目次は「今回、(脚本・演出の)松居は稽古初日に『コメディになりそうにない』と言っていたんですよ。でも稽古の中で僕らが笑いを欲しがるので(笑)、『あ、コメディになるじゃん』と言っていました。ゴジゲンならではの、笑えるけど切ない、切ないけど笑える作品になると思います」と、ゴジゲンらしい切り口になりそうだ。目次が演じるポポも、東迎が演じる則夫もプレイヤーという役どころ。2人のやっている種目はそれぞれ、本作にも出てくる2020年の東京五輪で最終追加種目候補に上がり、則夫のやっている種目だけが採用された。ふたりは共にオリンピックを目指す友達という設定だが、東迎は「ポポと則夫の関係性を大事につくっていかなければいけないお話だなと思います。立樹さんと向き合って演じるのは初めてなので、最初は『できるのかな』と思ったりもしましたが、やっぱり安心できますね」。目次は「ゴジゲンは器用チーム(奥村徹也・本折最強さとし・松居)と不器用チーム(目次・東迎・善雄善雄)がいて、不器用チームの僕らがメインになることは今までにありませんでした。だけど今回はその不器用さが生きる作品だと思います」と話す。また、客演として参加する劇団献身の木村圭介に対して、「めちゃくちゃ面白いです!」とふたりは口を揃える。「稽古は木村のおしゃべりから始まるんですよ。毎日30~40分話しています(笑)」(東迎)、「うちには劇団献身の主宰(奥村)もいるので(笑)。だからこそ存分に暴れてもらえると思っています」(目次)。どんな作品になるのか楽しみな『ポポリンピック』は、12月21日(土)・22日(日)に福岡・イムズホール、2020年1月3日(金)から21日(火)まで東京・こまばアゴラ劇場、1月25日(土)から27日(月)まで札幌・扇谷記念スタジオシアターZOO、2月8日(土)・9日(日)に京都・THEATRE E9 KYOTOにて上演。ライター:中川實穗カメラマン:川野結李歌
2019年12月19日9月5日(木)から10日(火)まで、ザ・プレイボーイズ『間男の間』がステージカフェ 下北沢亭にて上演される。ザ・プレイボーイズは、旗揚げ以降全作品の作・演出を主宰の善雄善雄が手がけ、プレイボーイになりたいけれどなれない男たちが頑張るといった作品を発表してきた。2015年春、最終公演を執り行ったが、わずか4年目の2019年秋、活動を再開する。【チケット情報はこちら】最終公演に出演していたおなか☆すいたろう、村田和明をはじめ、板倉武志、十河大地、善積元、そして善雄善雄も出演する『間男の間』はただいま絶賛稽古中だ。俳優として所属する劇団ゴジゲンでは、オリジナルゲームを編み出すのが得意なことから“ゲーム王”の異名を持つ善雄。稽古はアップの代わりにゲームから始まることがしばしば。お題となる言葉を書いた人が誰かを当てるなど、お互いを探りながら会話をしたり、ポーカーフェイスが必要だったりと、芝居に活かせるゲームである。キャストがリラックスしながらも演技に対する意欲を高めていることが感じ取れる。『間男の間』は“間男をしていた”というたったひとつの共通点を持った、年齢も見た目も性格もばらばらの男たちが出口のない空間に集結してしまう物語。密室に閉じ込められているという異常事態だが、シリアスさを感じさせないコメディ会話劇だ。本日行われた稽古は、彼らがここに来るまでの経緯や他愛もない話をしている最中、さらにもうひとり、新たな男が現れるシーン。実は、彼は物語を大きく動かす重要な人物である。笑いを絶やさず、しかし観ている人に引っ掛かりを残せるよう、間の取り方や台詞の掛け合いを繰り返し調整していく。男同士で集まったとき特有の取り留めのない会話の中にも、ところどころ哲学的で非常に的を射た台詞が組み込まれており、脚本家としての善雄のポテンシャルの高さが窺える。そこに個性豊かなキャスト陣が呼応し芝居に立体感が生まれていく。会場は、通常の劇場とは一風変わったステージカフェ形式。決して広くはないが、おかしな空間に集められてしまった男たちの居場所としてマッチしている。ドリンクを飲みながら肩の力を抜いて観ることのできる演劇だ。ゴジゲン主宰の松居大悟、劇団献身主宰の奥村徹也、作家の爪切男、結城企画主宰の結城洋平を招いてのアフタートークも開催される。ザ・プレイボーイズ「間男の間」は9月5日(木)から10日(火)まで、ステージカフェ下北沢にて。チケットは現在発売中。
2019年08月22日第63回全国高等学校演劇大会で文部科学大臣賞(最優秀賞)に輝いた名作『アルプススタンドのはしの方』が6月5日(水)から16日(日)まで、東京・浅草九劇にて上演される。公演に先駆け稽古場を取材、演出の奥村徹也(劇団献身)にも話を聞いた。【チケット情報はこちら】物語は、4人の冴えない高校生が同級生の出場する甲子園を“アルプススタンドのはしの方”で見つめる1シチュエーションの会話劇。試合が進むにつれ、変化していく高校生たちの心情を描く。登場する高校生4人を演じるのは、この作品が初舞台となる小野莉奈と西本まりん、主演舞台を成功させたばかりの石原壮馬、アイドルグループ「ラストアイドル」の中村守里といった今後が楽しみな若手俳優たちだ。さらに劇団ゴジゲンの目次立樹が、今回の上演にあたってのオリジナルキャラクターとして出演する。稽古前のウォーミングアップでは、石原が積極的に声を出し、舞台に慣れないキャスト陣をひっぱる様子が見られる。その後、奥村も混じってゲームのようなウォーミングアップが行われ、お互いに和気藹々とした雰囲気になるが、芝居稽古が始まるとキャストの表情は一変。それぞれが役に向き合い、演出の奥村の言葉をひとつも逃さないと言ったような真剣な表情で稽古に取り組んでいる。舞台経験の少ないキャストが多いこともあり、奥村が「どんな気持ちで動いた?」「今の高校生ってどうなの?」とキャストたちの考えや、意見を聞きながら時間をかけて一緒にシーンを作っていくのが印象的だ。物語は甲子園の試合中に進んでいく高校生たちの会話劇のため、「ライトフライの時は…」、「ファウルの時は…」、「スコアボードを見る時は…」など、観戦する際の目線や体の向きなどの細かいところも丁寧に演出をつけていく。休憩に入っても、キャストたちは各々セリフや動きを確認したり芝居の話をしたりする姿が見られ、ひとりひとりの、芝居や役に対する誠実さや思いの強さを終始感じる稽古であった。演出の奥村はキャスト陣について「まだシャイな部分がある。このお芝居のように、熱いものを感じられるような役者になって欲しい」と期待。また、開幕までの残りの稽古期間について「諦めたくない。どのお芝居でも、絶対にできないことはあると思う。だけど自分はしつこいので、いつも通りに最後まで妥協せず、ひとつも諦めずにいきたい」と作品に対する熱い思いを語った。公演は6月5日(水)から16日(日)まで東京・浅草九劇にて上演。チケットは発売中。
2019年05月24日結成10周年を迎える劇団ゴジゲンの第15回公演「君が君で君で君を君を君を」~10周年&映画化だよ!全員集合ツアー~が10月に東京、北九州で上演される。劇団立ち上げメンバーである主宰の松居大悟と目次立樹に話を聞いた。【チケット情報はコチラ】2008年に旗揚げし、2011年「極めてやわらかい道」の後、3年間の活動休止を経て2014年に活動再開。昨年7月7日に奥村徹也、東迎昂史郎、本折最強さとし、善雄善雄を新メンバーに迎えたゴジゲン。10周年を迎える今年は、7月7日に前出の「極めてやわらかい道」を原作にした映画『君が君で君だ』(監督・脚本:松居大悟/主演:池松壮亮)が公開され、10月には舞台「君が君で君で君を君を君を」を劇団員6人で上演する。10周年の節目に、過去作品をベースにした映画と舞台を上演することについて作・演出の松居は「『極めてやわらかい道』は休止前最後の公演なのですが、僕が1番意地になっていた時期なんです。周りの言葉を全く聞かず、周りの景色を全く見ずに、“自分が1番正しい”ということをとにかく掘り下げていた究極の頃で。酸いも甘いも含めてすごく強い公演でした」と振り返る。だからこそ「今あの作品のテーマをもとに、みんなの言葉や声を聞いてつくろうと思いました。別の作品にしようと思ったので、映画はタイトルを変えてつくって。舞台ももともと『極めてやわらかい道』を再演しようという思いではいたのですが、自分はもう7年前とメンタルが乖離しているし、なんなら映画を撮った去年と今でもけっこう離れている。なので完全な新作として、より愛について突き詰めるものになると思います」。そんな本作について目次は「作品のテーマは愛や恋ですが、僕らの価値観が『極めてやわらかい道』の頃と今で全然違うんですよ。同じ愛でも、今は周りに既婚者も増えて、その子供もいて、人間愛に近いものが育っている。松居くんのつくり方は、出演者それぞれの恋愛観や人生観が作品にかなり反映されるので、今から“どんな話になるんだろう”と楽しみです」。ただすでに決まっているのは、松居はずっと抵抗があったという“ハッピーエンド”。「ドラマ『バイプレイヤーズ』(メイン監督 松居)を経験して、みんなに愛される作品にすることをカッコいいと思うようになりました」と明かす。10周年公演について「僕らふたりのままだったら普通に本公演をするだけだったと思います。6人になったことは大きかった」と松居。目次が「この次が見えないくらい10周年にふさわしい、すごい作品がでてきそうな気がします!」と言う公演は、10月3日(水)から東京・下北沢駅前劇場、10月19日(金)から福岡・北九州芸術劇場 小劇場にて。チケットは8月19日(日)より一般発売。東京公演は8月18日(土)まで先着先行を受付中。取材・文:中川實穂
2018年08月15日8年目を迎える、れもんらいふ初のデザイン読本『千原徹也と、れもんらいふ“デザインの裏側がよくわかる話”』が発売。出版を記念し、8月4日から26日まで代官山 蔦屋書店にて「千原徹也と、れもんらいふ」展を開催、先行発売がスタートする。アートディレクター・千原徹也が代表を務めるデザインオフィス・れもんらいふ初のデザイン読本は、吉岡里帆と千原による撮り下ろし作品や、れもんらいふスタッフ座談会、作品アーカイヴなど、充実の152ページ。千原ディレクションによる広告作品等の被写体になった、秋元梢、安達祐実、伊藤万理華、吉岡里帆、吉澤嘉代子の5人との対談から、れもんらいふのデザインを解体し、ふりかえる。出版に合わせ、代官山 蔦屋書店では「千原徹也と、れもんらいふ」展を、8月4日から26日まで開催。安達祐実とのコラボ作品4点に、グラフィックで制作した千原の新作3点の、計7点のアート作品を展示する。れもんらいふのグッズやTシャツも販売。さらに、初日となる8月4日の12時から15時半まで、2号館1階の建築デザインフロアーにて、千原のライブペイントを実施する。【書籍情報】『千原徹也と、れもんらいふ“デザインの裏側がよくわかる話”』152ページ/B5変形 発売日:8月4日 ※代官山 蔦屋書店にて先行発売価格:2,400円【イベント情報】「千原徹也と、れもんらいふ」展会期:8月4日〜8月26日会場:代官山 蔦屋書店2号館 1階 ブックフロア住所:東京都渋谷区猿楽町17-5時間:7:00〜26:00
2018年07月25日ヴァイオリニスト奥村愛が、デビュー15周年記念企画として、来年2月、2日間のリサイタルを行う。【チケット情報はこちら】「15年間、本当に色々な経験をさせていただきました」と奥村は振り返る。「初めは弾くのに精一杯でしたが、共演者の方達から刺激をいただき、MCも鍛えられ、プログラムも幅をもって選曲できるようになって。有名だと思っていた曲が一般的にはそうでもなかったり、ヴァイオリンの何が難しいのかという、ヴァイオリン弾きには当たり前のことが知られていなかったりすることも改めて実感しました。発見を積み重ねてお客さん目線に立てるようになってきた一方、クラシックには絶対に崩してはいけない壁もあるので、その壁を前に、どこまで登れるか試行錯誤中です」今回のリサイタルの1日目には、ピアニスト・三輪郁との共演で、バッハのパルティータ第1番、モーツァルトのヴァイオリンソナタ26番、フォーレのヴァイオリンソナタ第1番ほかを演奏。2日目には、バッハのヴァイオリン協奏曲、ホルストのセントポール組曲をはじめ、ピアソラ、カルロス・サンタナなどの名曲を、ゲストであるギタリストの渡辺香津美や、奥村が信頼するメンバーからなるスペシャルストリングスと共に送る。「1日目は古典物を入れたかったので、まずバッハとモーツァルトを決め、後半は少しゆったりと聴いていただけるフォーレなどを選びました。2日目はガラリと変わって賑やかなコラボレーション。渡辺香津美さんとは以前共演した時、私が普通に演奏しているところにカッコよく乗ってきてくださり、音色に全く違和感がなかったことを覚えています。両方の公演にバッハを入れたのは、バッハがジャズやロックなど色々なジャンルの原点でもあるから。私自身にとってはコンクールの課題曲でした。20年ほど前、先生から“ここはこう弾きなさい”と細かく言われて弾いたバッハと、大人になってからのバッハでは何かが変わっているかもしれない。どちらの日程も、その場で感じることを大切に、楽しんで演奏したいですね」15周年を経て、彼女はどのようなヴァイオリニストを志向していくのだろうか。「私は割とさっぱりした性格で、いつもポジティブに過ごしていて、同級生などは“音を聴くとすぐ愛の演奏だとわかる”と言うのですが、それだけではなく、例えば重く渋い音など、もっともっと多彩な音を出したいんです。昔見た映像での、あるチェリストが晩年にお弾きになったカザルスの『鳥の歌』が忘れられなくて。そこには、技術うんぬんではなく、その時その年齢のその人にしか出せない音がありました。私も38年間、それなりに苦労もし、感情も増えているはずなので、そうした経験を音色に反映させたい。今の年齢でこそ出せる音色を、精一杯に表現していきたいと思っています」公演は2018年2月3日(土)・4日(日)に東京・浜離宮朝日ホールにて。チケット好評発売中。取材・文:高橋彩子
2017年12月14日ゴジゲン第14回公演「くれなずめ」が10月19日(木)に開幕する。本作は、映画『アズミ・ハルコは行方不明』(監督)やドラマ『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』(メイン監督・脚本)など手掛ける松居大悟が主宰する劇団「ゴジゲン」の最新作。劇団初の“劇団員のみ”の公演で、立ち上げメンバーの松居と目次立樹、今作から新メンバーである奥村徹也、東迎昂史郎、本折最強さとし、善雄善雄による6人芝居となる。稽古場で松居に話を聞いた。ゴジゲン第14回公演「くれなずめ」チケット情報劇団として6年ぶりの“物語”は「もういなくなった奴」がテーマ。稽古場では、結婚式に集まった高校の仲間たちが、かつての仲間のことをそれぞれふと思い出しながら、今を過ごすシーンが続く。松居は「いなくなった人のことのほうが思い出すことってあって。生きてたらきっと思い出さないのに、いなくなったほうが自分の中で生きてるような…。この感じってすごく変だな、不思議だなと思っていたのですが、それを最近ようやく俯瞰できるようになったし、今なら立ち向かえる気がしたんです。そのタイミングと、この6人で向き合いたいテーマが合致したので、今回の作品をつくりました」(松居)。このテーマは“全員劇団員”へのこだわりにも関係しており、「役と本人の間くらいの物語がいいなと思ったので、今作ではキャストそれぞれに『もういない人のことで思い出すのはどんな場面か』など聞いて、台本を書いたんですよ。客演だとそんな踏み込んだことは聞けないし、それを芝居にするのも失礼になってしまうので」。稽古が始まっての印象を「テーマから、みんなが感傷に引っ張られて暗くなったらいやだなと思っていたのですが、意外とワチャワチャ感が出ていて。楽しくなればなるほど切なくみえる構造ができるような気がしています」。松居と目次以外は新団員だが、これまでもゴジゲンの公演に客演で参加してきたメンバーなので、この6人で芝居をするのは3回目となる。稽古でもエチュードを重ねるように芝居をつくり、「これ、どうしようか?」と話し合う姿も多く見られた。「外の公演だともう少し演出家として道をつくるかもしれないですけど、ゴジゲンではこういうつくり方です。特に今作はその人の心に残った何かが舞台に乗ったほうがいいと思っているので、答えはその人の中にしかない。だからみんなでつくっています」。来年は10周年を迎えるゴジゲン。彼らの挑戦が詰まった本作は、10月19日(木)から29日(日)まで東京・駅前劇場、11月4日(土)・5日(日)に京都・KAIKA、11月11日(土)・12日(日)に福岡・北九州芸術劇場 小劇場にて上演。取材・文:中川實穗
2017年10月13日劇団ゴジゲン初の番外公演『なんかすごいSF的なやつ』が7月6日より上演される。主宰の松居大悟が不在のなか、本作で初の演出を務める劇団員の目次立樹と、脚本の堀善雄、出演の奥村徹也に話を聞いた。ゴジゲン番外編「なんかすごいSF的なやつ」チケット情報ゴジゲンの前作『劇をしている』から次の本公演まで期間が空いてしまうため「番外公演をやろう!」と昨年の夏に劇場をおさえたところから始まり、劇団内で企画会議が行われ、堀が脚本を、そして目次が初演出を担うことになった。客演陣は、その会議で全員名前が上がったメンバーだそう。「大村(まなる)は稽古序盤からいきなりトップギア!すごいです!8年前に初めてゴジゲンの『ハッピーエンドクラッシャー』に出てもらって以降、劇団プレステージや他の現場でたくさん経験を積んできたんだなと。藤尾(勘太郎)は配役を決めるまで色んな役を試してもらったんですけど、どの役をやらせても面白いし、しっくりくる。とても器用な役者さんです。」(目次)「確かに勘太郎さんは劇団「犬と串」で看板俳優をやってきただけあって物語を背負って舞台に立てる俳優。土田(祐太)さんは最年長だけど一番泥臭くてとてもアツいです。劇団献身のメンバーでもある木村(圭介)はずっとゴジゲンに憧れがあったから、一番ワクワクして目がキラキラしている。」(奥村)と、個性豊かなメンバーが集まって作品作りに取り組んでいる様子。タイトルにもある通り“SF的な”作品になるという本作に関して脚本の堀は、「なるべく広げて書こうとして、自分でも把握できないくらい色んな要素が入りました。だから稽古でディスカッションをすると「ああそういうことなんだな」と気づかされることも多くて楽しい。僕が書いた脚本に、演出や出演者の皆さんが持ってきてくれるものを足して、最終的には宇宙みたいなものが出来上がるといいなと思っています。」と語る。「ゴジゲンをいつも観に来てくれる人は今回の作品も好きなはず!ゴジゲンを観たことない人はこの作品を観たらきっとゴジゲンが好きになるはず!そのぐらい誰もがほっこり楽しいやつなので、ぜひお友達を誘って観に来てほしいです。」(目次)「今までのゴジゲンは最終的なところは松居さんに委ねていたのですが、今回は誰に委ねるでもなく、一人一人が自発的に責任をもって作っているっていう感じがあります。奇跡的に集まったこの個性豊かなメンバー7人で舞台をやれるのも1回きり。7月の7ステージ限りの衝動をぜひ見届けてほしいです。」(奥村)7月6日(木)より下北沢・小劇場B1にて上演。アフターイベントも決定し、主宰の松居大悟も登壇する。
2017年06月27日アーティストの奥村雄樹が高橋尚愛を巡る展覧会「奥村雄樹による高橋尚愛」展が、6月4日から9月4日まで東京・銀座の銀座メゾンエルメス フォーラムで開催される。同展は、美術史の再訪や他者の作品解釈などから出発するプロジェクトにおいて、作者性や協働といった今日的なアートの問題意識をベースに活動している奥村雄樹と、ミラノでルーチョ・フォンタナ、ニューヨークでロバート・ラウシェンバーグのアシスタントを務め、両者とのコラボレーションによる作品も手掛けていながら、その活動は歴史に埋もれていた高橋尚愛による展覧会。奥村雄樹は当時、アントワープの伝説的な画廊、ワイド・ホワイト・スペースにて行われた高橋尚愛の資料を見つけ、好奇心の赴くままにリサーチをスタート。当時のギャラリストの協力や高橋本人との出会いを経て、これまでにブリュッセルや東京、アムステルダムでの展示において、高橋尚愛を注釈し、代理し、協働する試みを繰り返してきた。今回開催される展覧会では、ジャスパー・ジョーンズやゴードン・マッタ=クラークなど22名のアーティストに依頼し、記憶だけを頼りにアメリカの地図を描いてもらった高橋尚愛の初期作品や、奥村雄樹が高橋としてインタビューに答える映像作品などを展示。ふたりのアーティストの交流によって見出され、生み出された作品群を通じて、現在進行形のひとつの美術史の在り方を探る。【イベント情報】「奥村雄樹による高橋尚愛」展会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座5-4-1 8階会期:6月4日~9月4日時間:11:00~20:00(日曜日は11:00~19:00、入場は閉場の30分前まで)入場無料
2016年06月01日アートディレクターの千原徹也率いるれもんらいふ設立5周年を記念した展覧会「れもんらいふ展“5”『かわいいと変と新しいをまぜると、れもんになる。』」が、4月29日から5月11日まで表参道ヒルズ同潤館3階の表参道ロケット(ROCKET)で開催される。同展では、れもんらいふがこれまでの5年間に製作した作品のアーカイブをバーチャルリアリティで楽しめる他、アンリアレイジ(ANREALAGE)とのコラボレーションから生まれたキャンバス画の展示、また、同ブランドとのオリジナルTシャツ「れもんらいふ“5”Tシャツ」(8,000円)も販売する。その他、関連イベントとして、昨年末に大阪で開催された「れもんらいふ展 TOKYOFRIENDS」で大好評を得たトークイベントも開催。原宿のフリースペース・ヴァカント(VACANT)では、5月3日の19時より千原徹也とモデルの秋元梢による対談を、5月8日の15時より千原徹也と女優でタレントのMEGUMIによる対談を実施する。5月10日には表参道ヒルズ本館地下3階のギャザリングスペースにて、千原徹也とJTQ代表の谷川じゅんじ、エンライトメント代表のヒロ杉山、アーティストのエドツワキ、groovisions代表の伊藤弘、アンリアレイジのデザイナーを務める森永邦彦ら著名人によるトークショーも行われる。なお、参加費はヴァカントが会場のものがドリンク付きで1,000円、ギャザリングスペースは500円。【イベント情報】「れもんらいふ展“5”『かわいいと変と新しいをまぜると、れもんになる。』」会場:表参道ロケット住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3階会期:4月29日~5月11日時間:11:00~21:00(5月1日、8日は20:00まで、11日は18:00まで)入場無料会期中無休
2016年04月28日エルメス(HERMÈS)は、銀座メゾンエルメス フォーラムにて、「奥村雄樹による高橋尚愛」展を開催する。会期は、2016年6月4日(土)から9月4日(日)まで。奥村雄樹は、美術史を振り返ることや他者の作品を解釈することを出発点に、今あるアートの形などに問題意識を持ち、そこを原動力として美術史の中に新たな光景を生み出すような活動を行っているアーティストだ。そんな彼がアントワープの伝説的画廊で偶然見つけたのが、1940年生まれのアーティスト高橋尚愛による個展の資料。その後好奇心の赴くままにリサーチを始め、当時のギャラリストの協力や高橋本人との出会いを経ながら、高橋の作品を紹介し続けている。本展では、その奥村と高橋二人のアーティストの交流によって生み出された作品群が展示される。中でも、高橋がニューヨーク在住時に、ジャスパー・ジョーンズやゴードン・マッタ=クラークなど22名のアーティストに依頼し、記憶だけを頼りにアメリカの地図を描いてもらった作品は、コラボレーションをベースとした傑作として、また70年代ニューヨークのアートシーンやコミュニティを蘇らせる資料としても貴重なものだ。その他にも、奥村が高橋のインタビューに、高橋として答える映像などが登場。高橋の記憶を自身の作品に投影させ、両者の重複や揺らぎを触発するアプローチなど不可避の主体「私」から抜け出し、他者の記憶やイメージを通して歴史に介入できる疾走感を味わうことができる。「私」を離れた私を教えられる、という体験ができる貴重な機会となるだろう。【概要】「奥村雄樹による高橋尚愛」展会期:2016年6月4日(土)〜9月4日(日)時間:月〜土曜 11:00〜20:00 (最終入場19:30)、日曜 11:00〜19:00(最終入場18:30)※会期中無休入場料:無料会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座5-4-1 8階TEL:03-3569-3300
2016年04月10日アートディレクターの千原徹也が11月26日から12月20日まで、自身としてもれもんらいふとしても初となる展示会「『TOKYO FRIENDS』れもんらいふ展」を大阪・梅田のE-MA 1階のイベントスペースにて開催する。同展では、れもんらいふのアーカイブ作品の中から、厳選した作品の数々を展示。大阪時代に始まり、28歳で上京してからこれまで千原徹也とつながった仕事仲間や友達、大切な人たちとの関係から作品の中身を紐解く内容となっている。また、千原徹也がディレクションを手掛けた商品の販売を行う他、週末にはモデルの秋元梢やスマイルズ代表の遠山正道などが出演する特別イベントも実施する。11月26日のオープニングレセプションには、秋元梢が登場し、トークイベントを実施。28日には放送作家の倉本美津留とお笑いコンビ・ジャルジャルによるコント会議が、29日にはファッション通販のhaco!と千原徹也本人によるライブペイントが行われる。12月以降では、5日にイラストレーターのエドツワキとの合作ライブペイント、『ヌメロ・トウキョウ(NumeroTOKYO)』の田中杏子と軍地彩弓によるファッショントークを、6日にhaco!と千原徹也によるライブペイント、谷川じゅんじ、エドツワキ、ヒロ杉山、伊藤弘、千原徹也によるトークショーを開催。19日にはカメラマンのレスリー・キーと秋元梢による大阪での撮影に加え、写真を見ながらのトークショーが、20日にはミュージシャンの香月や坂本美雨によるライブや遠山正道とのトークショーが実施される。【イベント情報】「『TOKYO FRIENDS』れもんらいふ展」会場:E-MA 1階 イベントスペース住所:大阪府大阪市北区梅田1-12-6 E-MA 1階会期:11月26日~12月20日時間:11:00~21:00
2015年11月12日2013年8月1日(木)、佐藤製薬が展開するエイジングケアブランド「エクセルーラ(Excellula)」の新たなイメージキャラクターに、バイオリニストの奥村愛が起用された。「エクセルーラ」は2009年に誕生したスキンケアブランド。肌の潜在能力を細胞レベルから研究し、優れた保湿力と高い浸透性を実現した。2012年3月からは、ホワイトニングシリーズもラインナップされ、30代から50代の女性の肌の悩みに対応したアイテムが豊富に取り揃えられている。今年で発売から5周年を迎える同ブランドのイメージキャラクターとして新たに起用されたのは、バイオリニストの奥村愛。彼女の持つ表現力や知的な雰囲気が、ブランドの高機能なイメージと重なったことが起用の理由。メインポスターは白を基調にしており、清潔感あふれる仕上がりとなっている。▼奥村 愛(おくむら あい)1979年、アムステルダムで生まれ、4歳からヴァイオリンを始める。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースに学び、数多くのコンクールで優勝、入賞歴を持つ。2002年「愛のあいさつ」でCDデビュー。プラハ・フィルハーモニー管弦楽団を始め、国内外のオーケストラと共演。親しみやすいトークで人気を集め、テレビやラジオなどでも活躍している。また、一児の母でもあり、親子のための音楽コンサートなども行っている。【製品概要】■エクセルーラレギュラーシリーズ価格:1,890円~4,725円(税込)特徴:独自の複合美肌成分や和漢植物エキス(保湿成分)で角層奥までうるおいを届け、ハリのあるつややかな肌へと導く■エクセルーラホワイトニングシリーズ価格:3,780円~4,935円(税込)特徴:紫外線などによる肌ストレスに着目し、メラニンの過剰生成を抑制するとともに、うるおい成分「完熟メカブエキス(海藻エキス(1))」を独自配合、肌をすこやかに整え、明るく艶のある肌へと導く元の記事を読む
2013年08月16日