白石加代子が750年生きた常陸坊海尊の妻おばば役に
白石加代子撮影:川野結李歌
戦後を代表する劇作家、秋元松代の代表作『常陸坊海尊』を舞台化。長塚圭史が演出を手がける。そこで22年前にも出演し、前回と同じくおばば役に挑む白石加代子に話を聞いた。
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本作について、「自分にとってとても大事な作品」と話す白石。その想いが強いだけに、再び出演することには迷いもあったそうだが…。「ちょっと欲が出たというかね(笑)。圭史さんが演出をなさるのに、自分が出ないのは許せないという気持ちになって。圭史さんとは過去3作ご一緒していますが、本当に信頼出来る方。
こういう世の中で、あんなにぶれない方はなかなかいませんから。筋をかっちり通していて、またそこが魅力的で。力のある演出家さんだってことはよくわかっていましたので、ぜひ参加させていただきたいと思ったんです」
“常陸坊海尊”とは、主君である源義経を裏切った罪を償うため、庶民を救う仙人になり、本作では750年間も生き延びたとされる人物。白石演じるおばばは海尊の妻と名乗る女性で、ミイラとなった海尊を守りつつ、イタコとして東北の山中で暮らしている。「おばばは750年間も生きたと言われる海尊を、自分の夫としていたんだと言い張っている人。