バレエ&ガーシュウィンで綴る劇団四季の新作が京都に
3歳からバレエを始め、2015年に劇団四季に入団、本作で初めてヒロインのひとりに抜擢された石橋は「こんなにバレエが盛り込まれた作品に出演できるのは光栄です。ダンス、衣裳、セットが華やかなのはもちろんですが、一番濃厚なのは物語。戦争を経験した若者たちがどうやってそれを乗り越え、生きる糧を見つけていくかが作品の魅力です」と話す。一方、ガーシュウィンの人気作『クレイジー・フォー・ユー』にも出演経験のある岡村は、マイロ役のひとり。「世代を超えて愛される彼らの音楽が堪能できます。また、バレエ界で有名なクリストファー・ウィールドンさんの、ダンスから言葉が聞こえてくるような振付が素晴らしい。舞台転換もダンスのひとつで、道具も踊るように見えます」と言う。
ハイライトは14分間をダンスのみで綴る『パリのアメリカ人』だ。
石橋は「リズの心情を大切に踊っています。人生や恋愛に不安を抱えていた少女が、ダンスを通して自由になり、バレリーナの大人の女性へと成長する。そこを見せられるように、動作ひとつひとつを鏡で研究しました」と力を込める。岡村も「そのシーンで私の出演はないのですが、舞台の袖で一緒に踊っています(笑)。