佐藤隆紀、ABBA作曲ミュージカルで英国スターと共演!
自身で研究して練習を重ねる中で、ふとした瞬間に上達するんです」。ゲーム感覚で獲得した成功体験から、「ストイックに挑めばできないことはない」と実感。同時に強い信念も重要と語る。「よく社長さんの前で歌う機会がありまして、みなさん成功の秘訣として共通しておっしゃるのが、『できると錯覚したからできた』と。これが本当にそうで。僕も高校生の時に“歌手になれる”と錯覚したから今があるのだと思います」。
「現状に固執すると成長がない」と本作では、新たな歌唱法を探求する。「僕は(音を切らない)レガートを中心としたクラシックな楽曲を歌うことが多かったので、今回の作品のようにリズムを感じながら歌う曲は難しいですね。
ラミンさんは高音ではどのくらい声帯を絞めるのか。歌う時の口の開け方や舌の位置、身体のどの部分に力を入れているのかなど、稽古場で盗んで自分の成長に繋げたいです」。
佐藤が演じるのはチェスの審判役。各国では会社員風から上半身裸の革パンスタイルまで、さまざまな解釈が可能な役どころだ。「演出家の考えが一番」としながらも「僕はスーツのイメージ。冷徹で神経質、細身の印象なので。ジャン・バルジャン役では重心が安定して歌いやすいので体重を気にせず食べていましたが、今回は少し痩せようかなと思います(笑)」。