入江雅人の『ゾンビフェス』。「今年は特別な一夜に」
また『ゾンビフェス』では普段あまりやらない、音楽を使ったダンスが出来るのも楽しいです」。
その音楽について、「今回は塚本さんのギターで、即興で踊ることになると思います。お互いのその場のセッションを楽しんでもらえたら」と入手。この提案をした入江も、「本人たちも、僕自身も一体どうなるかまったくわからない状態。でも絶対に見ごたえのあるものになると思います」と太鼓判を押す。
一方入江は、代表作である一人芝居『帰郷』を今回も上演。「今年はなにか特別なものになりそう」と切り出し、「コロナとゾンビ、その感染の広がり方に同じものを感じました。この『帰郷』も、パンデミックによって世界が一変したお話。
今年のことを振り返ることで、余計に切ないものになるような気がしています」。
緊急事態宣言下ではふたりの生活も一変、かつてない状況に追い込まれた。だからこそ、「参加できるのはすごく嬉しいですし、今できる精一杯のダンスをお見せしたいです」と入手。入江も「お客さんの拍手がこんなにも温かくて、ありがたいことだと改めて知りました。劇場に来ることがお客さんにとって特別になってしまった今、それは僕らとも共有出来ることですし、何か特別な一夜になればいいなと思います」