鈴木優人プロデュース/BCJオペラシリーズ Vol.2 ヘンデル 歌劇《リナルド》 鈴木優人 (c)Marco Borggreve
鈴木優人プロデュースのオペラ《リナルド》(ヘンデル)が10~11月に横浜と東京で上演される。9月下旬、鈴木と出演者たちが出席してオンライン会見が行なわれた。
2017年のモンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》に続く、鈴木とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のオペラ・シリーズ第2弾。前回の《ポッペア》は演奏会形式だったが、今回は一歩進んでセミ・ステージ形式。若手演出家の砂川真緒が抜擢された。
砂川「バロック・オペラをいかに楽しめるか。エンタテインメントとして考えている。今回、リナルドは現代に生きている少年という設定。
鈴木さんが、囚われの身のアルミレーナがピーチ姫みたいだと言っていたことから発想が膨らんだ」
題名役は、世界が認めたカウンターテナー藤木大地。鈴木とは20年来の友人で、二人は「死ぬまでにヘンデルのオペラを全部やる」と誓い合った仲。
藤木「ちょうど10年前、カウンターテナーに転向する時も優人君に相談した。その頃日本でバロック・オペラの上演は考えられなかった。