コロナ禍で魂を“浄化” ミュージカル『ALTAR BOYZ』上演中
その代わりに、あえて「会えない寂しさ」を観客に向かって歌ったり、コールアンドレスポンスではなく拍手を求めたり、恒例の“懺悔”をオンライン上で事前に募集したりと、工夫を凝らしていた。
今回は、チームLEGEND、チームGOLD、チームSPARKという3チーム制での上演。4月9日に行われたチームLEGEND(東山義久、植木豪、中河内雅貴、良知真次、浅川文也)によるゲネプロ(最終舞台通し稽古)を見た。浅川は今回が初参加だが、それ以外の4人は初演から出演し、2017年の公演で一旦は“卒業”した「伝説のメンバー」。それぞれが第一線で活躍しているため、歌でもダンスでもしっかり魅せてくれるのだが、何よりメンバー同士の仲の良さや信頼感が垣間見えるのがいい。初演から10年以上経つが、19年には共に作品を作ってきた森新吾さんが亡くなるという悲しみや、このコロナ禍を経験したことで、メンバー同士の絆が深まり、舞台に懸ける思いがより一層強まった印象があった。東山義久はゲネプロのカーテンコールで「キャスト・スタッフ一丸となってコロナ対策を徹底し、チームLEGEND、チームGOLD、チームSPARKの3チームとともに、千秋楽まで一人でも多くの皆様の魂をお救いできる作品を作ってまいりたいと思います」