くらし情報『上原彩子 デビュー20周年は2大協奏曲を一気に』

上原彩子 デビュー20周年は2大協奏曲を一気に

一方で、チャイコフスキーの方がオペラ的・演劇的で、人に見せる要素を感じますね。ラフマニノフはもっと純粋にピアノで音楽を紡いでいく。だからチャイコフスキーには表に出ていくような音色が必要ですし、ラフマニノフはもう一段暗く、内側に詰まった音が大事。和音も内声がより大事です」
ロシア人ピアニスト、ヴェラ・ゴルノスタエヴァのもとで、小学生の頃からロシア音楽に取り組んできた。
「あまり型にはまらなくていいところが大好きでした。特に幼い頃は、バッハやベートーベンと比べて断然自由に弾けるのが楽しくて。もちろん作曲家それぞれのスタイルの中で弾かなければならないけれど、でもその中ですごくいろんな自由が私には感じられるので」
共演は原田慶太楼指揮の日本フィル。
「原田さんはすごく前向きでエネルギッシュ。
救われる気がします。日本フィルは、たぶん一番多く共演している日本のオーケストラ。私は『ソリスト対オケ』でなく、メンバー一人一人との繋がりが見えるような協奏曲の演奏が好きだし、今回は直前まで九州ツアーでご一緒しているので、いっそうそんな演奏にしたいなと思います」
(取材・文:宮本明)
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