2022年9月15日 12:30
土田英生が手掛ける『アネト』は、「朗読劇でしかできない新しい舞台」
土田英生
兵庫県立芸術文化センターがプロデュースする「詩」をテーマにした「100年の詩(うた)物語」シリーズ。その第1弾『アネト~姉と弟の八十年間の手紙~』が11月23日(水・祝)に開催。MONOの土田英生を脚本・演出に迎え、詩の朗読を織り込んだ新たな形の朗読劇を上演する。「関西発の企画に携われることが純粋にうれしい」と語る土田。作品の構想について話を聞いた。
兵庫県立芸術文化センタープロデュース100年の詩物語朗読劇「アネト~姉と弟の八十年間の手紙~」チケット情報
今作で取り上げるのは、“神戸の詩人さん”として親しまれた竹中郁の詩。詩からインスパイアされたイメージをもとに、互いを知らずに育った姉と弟、ふたりの人生と情愛を80年にわたる手紙のやり取りで描き出す。「竹中さんの詩は、物語性があるというよりは、日常の情景の中から別の顔を見せる瞬間を切り取った詩が多いなと、僕は思うんです。
今回、物語としては姉と弟の手紙のやり取りが中心になるので、その手紙の書き手がふと感じたことに重なる詩を乗せていくことで、詩とドラマのいい相乗効果が生まれるんじゃないかなと」。
幼い頃に養子に出され、離ればなれになった姉弟。