堺シティオペラと大阪交響楽団がフェニーチェ堺から贈る喜歌劇『こうもり』
フェニーチェ堺で行われた記者会見。左より桝貴志、高橋直史、並河寿美、茂山千三郎。
大阪府堺市に拠点を置く堺シティオペラと大阪交響楽団が、3月19日(日)、フェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)で、ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇『こうもり』(セミ・ステージ形式)を上演する。これは2019年に始まった「テアトロ・トリニタリオ(三位一体の劇場)」と題するシリーズの第3回。上記の2団体と劇場が連携して行う公演で、単独の団体では難しい規模の大きな作品を堺市から発信していこうというものだ。2021年12月に行われた第2回公演、プッチーニの歌劇『トゥーランドット』では、令和3年大阪文化祭賞を受賞するなど高い評価を受けた。
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喜歌劇『こうもり』は1874年に書かれたオペレッタ史上の名作。とある仮面舞踏会の帰り、泥酔してこうもりの扮装のまま森の中に放置され街中の笑いものとなったファルケ博士が、次なるオルロフスキー邸の舞踏会で自分を置き去りにした銀行家のアイゼンシュタインへの仕返しを企てる、という物語だ。そこへアイゼンシュタインの妻、ロザリンデや小間使いのアデーレまでが絡んで来て、愛と欲望と化かし合いが渦巻く賑やかな騒動が繰り広げられてゆく。