作家は書けなくなったら精霊に怒れ!まんしゅうきつこさん&田房永子さんイベントレポート(前編)
田房:本つくるのって全力疾走って感じですもんね。わたしにとって精霊は、“自分を責めないようにするための分身”って感じなんです。私も描きたくて描いてるんだけど、もう半分は誰かがわたしに描かせているっていう感じ。そう思ってたほうが、もし描くことがなくなったときにも気がラクかなと思ってます。
まんしゅう:いいですね、わたしもそういう心の拠り所を作ろうと思います!――“自分を責めないようにする”ためのツールとして精霊の存在を信じているという田房さん。アル中時代には、まんしゅうさんも天の声から「あのラフはよくないから書き直せ」と仕事のアドバイスをもらったと言います。
自分以外の目に見えない存在が、ストレスやプレッシャーを肩代わりしてくれる。人がスピリチュアルを必要とする理由のヒントが、ここにあるのかもしれません。
【後編に続きます。お楽しみに!】
Text/福田フクスケ
(プロフィール)
まんしゅうきつこ
埼玉県生まれ。2012年に開設したブログ「オリモノわんだーらんど」で注目を集め、現在は漫画家・イラストレーターとして活躍。『アル中ワンダーランド』(扶桑社)、『ハルモヤさん』(新潮社)