2015年10月22日 15:00
25mサイズのプールから、ムダ知識の大海に飛び込め
HONZという書評サイトの代表・成毛眞さんがまとめた、その名も『面白い本』。歴史に科学に民俗学に、良質なノンフィクションが100冊紹介されているブックガイドです。
今すぐには役に立たないムダ知識に救われる
面白い本 (岩波新書)成毛 眞 (著)
こちらの本で紹介されている、死海文書だとか、ヴォイニッチ手稿だとか、ロゼッタストーンだとかの話は、普通に日常生活を送っていたら本当にまじで必要のないムダ知識だと思うんです。だけど、そんなムダ知識をたくさん抱え込むと、今の自分の視点をボールみたいにポーンと遠くに投げられるんですよ。紹介されている本を1冊実際に手に取ってみることももちろんおすすめなんですが、本の紹介文を読んでいるだけでも、地球の果てから果てまでを何往復も連れまわされている気分になれます。
私がこちらで紹介されている100冊のなかからマイベストを選ぶとしたら、定番ですがジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』ですかね。これ、読むのに徹夜したんですよ。
世界は広い。
歴史は長い。25mサイズのプールだと思っていたものが実は海だったと知ったとき、一瞬足元がふらつくような感覚を覚えますが、その眩暈はとても心地いいものです。