ブレない。そして空気を読む、「好き」の距離感/誰に見せるでもない爪
第4回:「好き」の距離感
今回いただいた「アイドルの追っかけをしています。趣味って基本『おひとりさま』って感じですが、そこから出会える仲間もいたり。」という読者投稿。
たしかに、趣味は一人で楽しむことが多い。
多趣味ではない私が、自分の趣味を挙げるとすればライブに行くこと。
昔から音楽が好きで、多い時は月1でライブハウスへ足を運んだ。現在その頻度は減ったが、ライブに行く時は、ほぼ一人だ。
一人で行くのは気楽だ。好きな時に移動できて、好きな時にドリンク交換に行ける。
それに、SNSが発展した今、同じ会場にいた人の投稿を見ていると、不思議と一人で行った感じがしない。同じ場所にいた他人と楽しさを共有したような気分になる。
そしてそこで感じるのは、好きなものに対して堂々としていることの気持ち良さだ。
趣味や嗜好で「本当は好きなのに、そんなに好きじゃないフリをする」という現象に、私は痒くなる。
本当はすごく詳しいのに「そんなに詳しくないけどね」と言いながら、内輪では知識を投げ合っている。
自分の好きなものを恥じるなよ。堂々と「いや、私は好きだよ」と言えば良いじゃないか!
と、熱くなってしまったが、逆に好きなものを周囲に押し付けたり、興味のない知識をおおっぴろげに披露されたりするのも結構うんざりするもので、「ブレないこと」