と思っていました。
だけど、上級クラスの生徒さんたちを観察すると、その動きに一切の無駄がなく、フォームが整っていて美しいことがわかります。私の運動神経がもともと悪いのもあるけれど、へなちょこパンチやよろよろキックしか繰り出せないことが実際にやってみてわかったからこそ、彼らがどれだけの時間と労力をかけてそこまでたどり着いたかに、思いを馳せることができます。
「継続」とは「孤独」と向き合う力
好奇心から一回だけやってみる、というフットワークの軽さも素晴らしいけれど、同じことをずっとずっと継続するのってとにかく大変です。飽きるし、時間的にも金銭的にもコストがかかる。だけどそこで毎回、自分を飽きさせないような何かを発見して純度を高めていくことって、実はすごく「孤独」と向き合うことと繋がっているのではないかと思ったんです。
最近私が読んだ本によると、外向的な人は外部からの刺激に鈍感で、内向的な人は外部からの刺激に敏感なんだそう。内向的な人が家に一人でいても退屈しないのは、小さなことからでもたくさん刺激を受けたり感動したりできるからなんですね。
もう脳の構造がそうなっているらしい。
なのでこれを今さらどうこうするのは難しそうではありますが、一人の時間を持て余しがちな人は、一つ継続してできる何かを見つけてそれにとことん向き合ってみると、小さな刺激や変化を見逃さない孤独に強い脳になれるかもしれません。