何を考えて呑んでいても許される一人呑みの醍醐味/誰に見せるでもない爪
一人呑みの楽しみ
今回の読者投稿は、一人呑みが好きだという方から。
最近ドラマ「東京タラレバ娘」で「いい女はひとりで焼肉へ行く」というセリフが話題となった。
私は一人カラオケや一人呑み、一人回転寿司はする。一人焼肉までもう一歩といったところか。
1人で呑む時は、たいてい近所の居酒屋に行く。
誰かと行くと大抵はお互いの近況か、そこに居ない誰かのことについて話すことが多い。
それはそれで楽しいし、発散にもなるし、そこで分かることもあるけど、1人で呑むことの良さは、ある意味、何を考えて呑んでいても許されるところだと思う。
「こんなことを人様に言ったらどんな顔をするだろうか」というようなことを考えても構わない。
人に合わせたり流されたり、つい言わなくて良いことを人に言ってしまったりすることがない。
「実は私、今こんなことを考えている」「むこうでこうなっていることをあっちは知らない」などといった含みのようなものを、自分の腹の中で好きに泳がせておけるのが楽しい(我ながら腹黒いこと書いているな、と思いながら筆が進んでいる)。
「これは一生誰にも言わないぞ」「あれはいつかあの人に言ってみようか」など、次に誰かと会った時に自分はこうしようと脳内会議をするのも良い。