人は食を通じて“セッション”している/「キッチハイク」共同代表・山本雅也さん&藤崎祥見さん
ひとり焼肉にひとりラーメン…ひとりのご飯は気楽だ。好みも食べる順番も、誰の気兼ねなく、好きなように食べられる。だから、ご褒美にひとりで…という人もいるでしょう。
ただ、それでも、「同じ釜の飯を食う」という言葉があるように、誰かと一緒にご飯を食べることに喜びを感じたり、一体感を求めてしまうのはなぜだろうか。
この度、書籍『キッチハイク! 突撃! 世界の晩ごはん』を上梓され、“料理をつくる人と食べる人が集まる交流コミュニティサイト”「KitchHike(キッチハイク)」の共同代表である山本雅也さんと、同じく共同代表の藤崎祥見さんに「なぜ人はだれかと一緒に食べたいと思うのか」についてお話を伺いました。
見知らぬ人同士でもごはんを通じてつながれる?
藤崎祥見さん
――では、なぜ誰かと一緒に食べたいと思うんでしょうか。
藤崎:「食」はいろんなものが凝縮されたものだと思っていて、特に最近は3つのことを感じています。一つ目は「普遍性」。
世界中のほとんどの人が今日も昨日もごはんを食べていますよね。しかもこれって国境を越えて通じるので、すごく特別なことだと思ってます。
――映画や本だと、読んだ人、読んでない人とで別れちゃいますもんね。