人は食を通じて“セッション”している/「キッチハイク」共同代表・山本雅也さん&藤崎祥見さん
山本:今こそ改めて言ってるんですけど、キッチハイクは仕組みを作ることが大事だと思っています。何かメッセージを人に訴えかけても、人はやりませんからね。
―― 選挙に行こう!って言っても行かないのと同じですね。
山本:だからキッチハイクは「食を通じて人は繋がる」って言うんじゃなくて、仕組みにして、自然に世の中に根付いていくようにやってます。
藤崎:キッチハイクでご飯を食べる=人と自然に出会う、交流できる仕組みができてると思います。
キッチハイクは”現代版スナック”
――キッチハイクには料理をつくる人「COOK(クック )」と食べにいく人「HIKER(ハイカー )」がいますが、どんな方が参加されてるんですか?
山本:毎月600人のマッチングが起きてるんですが、ほとんどがおひとりさまでの参加です。女性の方が多いですし、クックも8割以上女性ですね。
――サイトを拝見したんですが、グルメな人ばかり、といような偏っている雰囲気がなくて、普通な自分でも溶け込めそうな感じがしました。
山本:キッチハイクの面白いところは、クックさんがプロじゃないこと。趣味だったり、友達のために作っていたらいつのまにか上達していたり、自分の好きな一つのメニューをとことん追求しているだけだったりな人が多いです。