人は食を通じて“セッション”している/「キッチハイク」共同代表・山本雅也さん&藤崎祥見さん
そんな“自分のちょっと延長線上にいそうな人”がもてなしてくれるので、距離も近いし、共感もしやすくなります。
――食がいい媒介になっているんでしょうね。生身を求められてない気もします。
山本:キッチハイクは”現代版スナック”じゃないかと最近感じています。常連さんとか一見さんが「初めてなんですか?」「よくいらっしゃるんですか?」と話すようなあの緩やかな横のつながりと、そこをうまくファシリテイトしてくれるマスターの存在。その構造がすごく似ているなと。
――今後はどのようなことを仕掛けていくのですか?
山本:今後の展望は3つあります。1つは、地域と連携していくことです。
そのハブになるプロジェクトが「みんなのキッチン」 。地域ごとに、クックがポップアップ(料理イベント)を開催できる場所を提供していきます。自宅だけではなく、シェアハウスやシェアオフィス、キッチンスペース、コミュニティスペース、飲食店のアイドルタイムに利用するので、今、首都圏中心に10か所以上のキッチンスペースと提携させてもらっているんです。
――そんなにあるんですね!
山本:各地にクックと食べたい人が集まるハブができれば、地域の活性化や、ご近所さん同士がつながるきっかけになると思っています。