自ら設計!古き良き趣もある建築家・仲條雪さんの実家とは?【あなたの実家のこと、教えてください!】no.1
「前の家では、父は居間でよく仕事をしていたので、新しい家でも父のアトリエはその居間と同じようなつくりにしました。
ただ、母にやさしい家にしようと考えていたので、私や父が“こっちのほうがカッコイイ!”と突っ走らないように気をつけてましたね(苦笑)」
しかし、雪さんは実家が完成したら、ひとり暮らしを始める。せっかく、思い入れのある家ができあがったのに、なぜ?
「亡くなった母とは距離が近すぎて、私も大好きだったけど、母も私を頼りにしていて、このままじゃマズいって思って……。
この家を建て替えるとき、いい機会だからと35歳でひとり暮らしを始めました。
今は横浜に住んでいますが、実家には私の事務所を構えているし、父の顔を見に週1回は顔を出しています」
仲條さんにとって、実家とはどんな存在なの?
階段を挟み、雪さんの事務所の隣に父親のアトリエがある。部屋にいながらにして互いの存在を確認できる。
「吊り戸棚がガラスで、父がよくのぞくので、クッションでふさいでいます(笑)」
仲條さんにとって、実家とはどのような場所なのでしょうか?
「前の家では、新盆になると庭先に出て、家族みんなで迎え火をするのが恒例。