人口が減少していくのに次々とマンションが建ち続ける単純明快な理由
このような人口が減少していく中でもマンションが次々と建てられる、どう見ても「空気が読めていない」現象の背後には、ある単純明快な理由があります。
■ 人口が減少するのにマンションが建て続けられる理由
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人口減少が進む中でもマンションが建ち続ける最大の理由は、マンションデベロッパーは「それしかできない」からです。
土地を買い、そこにマンションを建てて売るというのがマンション事業ですが、大半のマンションデベロッパーはこれ以外の方法で利益を上げるノウハウを持っていません。
土地が買えなくなるとマンションは建てられませんので、分譲中の物件の販売活動の裏で常にマンション用地を探し続けています。
この流れのどこかが止まれば倒れてしまう、いわば自転車を漕いでいるのと同じような状態です。
そのためデベロッパーにおいては、「今期の販売戸数」と同じくらい「来期以降何戸分の用地を確保しているか」ということも重要視されます。■ マンションが建てられる場所はだんだんと減ってくる
マンションは土地がなければ建てることができないものですが、限られた資源である土地の中でもマンションを建てることができる場所は限られています。