メートル法の時代でも根強い存在感を持つ「坪」とは何か?
不動産取引によく登場する用語として「坪」というものがあります。「坪」とは尺貫法に基づく日本独自の広さの単位ですが、メートル法が普及した現在においても根強く使用されています。
そして、不動産業界に転身した初日に教わった一つに、坪と平米の換算法があります(もう一つは建蔽率と容積率)。
今回はこの「坪」についてご説明します。
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■ 「坪」とはどのようなものか
1坪というのは一辺が6尺(1間)の正方形の面積です。
1尺は1mの33分の10の長さと定義されていますので1坪=60/33m×60/33m=約3.305 785 124平米ということになります。
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部屋の広さを畳の数で表現するのも日本特有の習慣ですが、主に愛知・岐阜県といった中京地方や東北、北陸の一部で使用されている中京間においては畳のサイズは3尺×6尺と定められており、そのため日本においては「1坪=畳2枚」というイメージが根強く残っています。
■ 「坪」を使用することは基本的に禁止されている
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日本の計量法において面積に関しては平米を法定計量単位として指定しており、取引または証明において坪の使用は禁止されています。