「壁芯」って何?マンションの部屋の広さは2通りあるって本当?
マンション販売時に示される資料には全て壁芯で計算した面積が記入されています。
建築基準法においても床面積は「建築物の各階又はその一部で壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積による」と定義され、建築確認申請をするときなどは壁芯面積で床面積を求めています。
実際に使用できる広さよりも水増しした感のある壁芯の面積を使用するのはなぜなのでしょうか。
■ 内法は完成後でなければ測定できない
jazzman / PIXTA(ピクスタ)
壁や柱の中心部の寸法を測定することは現実問題として不可能であるため、壁芯というのは図面上でしか計算できない面積です。
一方内法の面積を計算するためには出来上がった室内で測定しなければならず、建物が完成しないと測定できません。
壁の厚さや天井の梁の形状が設計と違い過ぎ、支店長が買主に謝りに行ったという場面を2回ほど目撃したことがありますが、部屋の実際の寸法というものは出来上がってからでなくては測定できないものなのです。
■ 完成前は壁芯でなければ表示できない
PIXTOKYO / PIXTA(ピクスタ)
マンションの場合、建物が完成するよりもはるかに以前からモデルルームを使用して販売活動が始まっています。