パティオ(中庭)がスペインの家に必ずある理由とメリットとは?
スペインの南部、アンダルシアにはパティオ(中庭)のある家が一般的です。
パティオという中庭は、スペイン建築でよく見られます。
なぜ、パティオ(中庭)のある家が多いのかを考えてみました。
■ アンダルシアの古い町並みは、細い道が特徴
アンダルシアの夏は暑いことで有名です。
午後3時くらいが最高気温で、45度になるなんてしょっちゅう。
2018年の夏、メスキータがあるコルドバは52度を記録しました。
そのように暑いアンダルシアでどうやって生活しているの?と思う人も多いのではないでしょうか。
実は意外に家の中は涼しいのです。
その秘密は、細い道。
細い道だから、家と家があまり離れていません。そのためお互いに影を作り合うのです。
おまけに古い家は、分厚い壁で覆われています。
壁の厚さがなんと60cmもあるため、外の温度に左右されません。
外壁が白いのは、細い道で影を作りあっても光を反射して、暗くならないようにしているのです。
■ 家と家が近くにあっても中庭を作れば影ができる!
いくら道を細くしても家が庭で囲まれていては当然、家と家の間隔が広くなってお互いに影を作れません。