パティオ(中庭)がスペインの家に必ずある理由とメリットとは?
家と家をくっつけて建造し、真ん中に庭を作ること、これがパティオ(中庭)の始まりなのでしょう。
数件がパティオを共有しているところもあります。
古い学校や病院、市場にもパティオがあり、くつろぎ空間を作っています。
■ パティオを飾るのがアンダルシアの楽しさ
パティオは建物に囲まれているため、車道とは切断されています。
それは、干して貯蔵する食材を作るためにも有利です。
昔は特に舗装されていない道を馬車が走ると埃が舞い上がったことでしょう。
そのため、アンダルシアでは赤ピーマンなど野菜類を干して貯蔵する習慣が多いのです。
例えば、私の住んでいるハエン県では赤ピーマンだけではなく、豚肉のロース肉にお塩をしっかりまぶして干します。
これはもちろん冬だけです。
アンダルシアというと年中温暖だと思う人も多いのですが、冬は0度を切るほど寒くなります。
壁の鉢植えに水やりをする方法(コルドバの街にある彫刻)
パティオの長所は、ほかにもあります。
外側に庭ですと外からの視線が気になりますが、パティオならパジャマのまま水やりをしていても問題ありません。
外にテーブルを置いて食事をしても外から見えるわけではないというのもメリットです。